国道44号線で厚岸の方へ向かう。途中自転車店があったのでブレーキシューを買った。あいにく一組しかなかったが一応安心。店のご夫婦は優しそうな人で、気を付けてと送ってくれた。
44号線も同じくゆるいカーブとアップダウン。道は比較的良い。時々道端に骨が落ちている。よく見ると鹿の足の骨。多分車に跳ねられたのであろうが、本体が見当たらない。
フキも路肩に沢山あるが、アスファルトを突き破って生えているのもある。凄い生命力である。
道から厚岸の町が見下ろせるところに来た。大きな赤い橋が掛かっていてとても良い眺め。天気は良いのでキャンプとも思ったが、寒いのでユースホステルを予約した。愛冠(アイカップ)ユースホステル。旅館と兼業である。宿泊名簿に62歳と書いたら、たまげた、とてもそんなに見えないと。
免許証を見せたらやっと納得。
時間があるのでお婆ちゃんに教えてもらった愛冠岬へ歩いて行ってみた。100m程の山を超えて行ったところ。500m程手前の駐車場までしか車は通らずそこからはみんな歩きとなる。岬の手前200m位の閑散とした所に立派な動物の博物館がある。閉館まで10分程しかなかったので急いで回る。ヒグマやらエゾ鹿、キタキツネなどの哺乳類や鳥類、魚類、貝類化石まで沢山展示してある。愛冠岬は以前何かでみた事がある。二つの鐘をあしらったモニュメントがあり、ここで2人で鐘を鳴らせば愛が成就するようである。来ていたのは大学生ら3人と私だけ。岬からの眺めは素晴らしい。
帰ったらもう5時半。ユースのお婆ちゃんが心配していた。すぐご飯だと言うので、早いと思ったが食堂へ。夕食は卵とじうどんと刺身、鮭の塩焼き、マスのつみれのみそ煮、ひじきとさつま揚げの煮物、スパゲティサラダ、それにご飯も。ご飯は自転車だから沢山食べろと言うが、そうは食べられない。ご飯を食べてからお婆ちゃんの話を聞いた。透析をしていて足が悪いお爺ちゃんと、病気がちな妹さんの世話をしながら、このユース(旅館)をやって行くのは大変だと少し愚痴っぽく言っていた。また、先日いつも風呂に入りに来ていた近所のお婆さんがなくなり、昨日が葬式だったと、とても寂しそうにしていた。戦争でお父さんを早くなくし、17歳から大人に混じって仕事をしてきたことも。
走行距離 54km
支出 5800円
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