2010年5月30日日曜日

5/30 釧路から厚岸

9時頃銀鱗荘を出る。オヤジさんと記念写真をと思ったが、先に出かけてしまった。朝飯もボリュウムがあって美味しかった。
国道44号線で厚岸の方へ向かう。途中自転車店があったのでブレーキシューを買った。あいにく一組しかなかったが一応安心。店のご夫婦は優しそうな人で、気を付けてと送ってくれた。
44号線も同じくゆるいカーブとアップダウン。道は比較的良い。時々道端に骨が落ちている。よく見ると鹿の足の骨。多分車に跳ねられたのであろうが、本体が見当たらない。






フキも路肩に沢山あるが、アスファルトを突き破って生えているのもある。凄い生命力である。






道から厚岸の町が見下ろせるところに来た。大きな赤い橋が掛かっていてとても良い眺め。天気は良いのでキャンプとも思ったが、寒いのでユースホステルを予約した。愛冠(アイカップ)ユースホステル。旅館と兼業である。宿泊名簿に62歳と書いたら、たまげた、とてもそんなに見えないと。
免許証を見せたらやっと納得。
時間があるのでお婆ちゃんに教えてもらった愛冠岬へ歩いて行ってみた。100m程の山を超えて行ったところ。500m程手前の駐車場までしか車は通らずそこからはみんな歩きとなる。岬の手前200m位の閑散とした所に立派な動物の博物館がある。閉館まで10分程しかなかったので急いで回る。ヒグマやらエゾ鹿、キタキツネなどの哺乳類や鳥類、魚類、貝類化石まで沢山展示してある。愛冠岬は以前何かでみた事がある。二つの鐘をあしらったモニュメントがあり、ここで2人で鐘を鳴らせば愛が成就するようである。来ていたのは大学生ら3人と私だけ。岬からの眺めは素晴らしい。






帰ったらもう5時半。ユースのお婆ちゃんが心配していた。すぐご飯だと言うので、早いと思ったが食堂へ。夕食は卵とじうどんと刺身、鮭の塩焼き、マスのつみれのみそ煮、ひじきとさつま揚げの煮物、スパゲティサラダ、それにご飯も。ご飯は自転車だから沢山食べろと言うが、そうは食べられない。ご飯を食べてからお婆ちゃんの話を聞いた。透析をしていて足が悪いお爺ちゃんと、病気がちな妹さんの世話をしながら、このユース(旅館)をやって行くのは大変だと少し愚痴っぽく言っていた。また、先日いつも風呂に入りに来ていた近所のお婆さんがなくなり、昨日が葬式だったと、とても寂しそうにしていた。戦争でお父さんを早くなくし、17歳から大人に混じって仕事をしてきたことも。

走行距離 54km
支出 5800円

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5/29 いよいよ釧路市

浦幌のキャンプ場を9時前に出発。キャンプだとどうしても出発が遅くなってしまう。隣のハーレーライダーと朝少し話した。茨城から来たそうで、元は館林だそうだ。北海道は何度か来たが、今回は6/5までの予定で、まだ行っていないポイントを回るとのこと。
38号線に出て、釧路の方へ走り始める。ほどなくしてハーレーが手を振りながら追い抜いて行った。38号線も低い山のあいだを縫うように緩やかなカーブとアップダウンの繰り返し。ようやく白糠町あたりでほぼ平坦な道路となる。遠くに釧路市が見え始めると、道は釧路目指して一直線になる。今日の宿はさっき予約したライダーハウス「銀鱗荘」。25km位だから2時間もかからないと思ったが、やはり敵は向かい風。道は良いのになかなか進まず。2時間半程かかって4時頃到着。オヤジさんが迎えてけれた。お世辞にも綺麗とは言えない所だが、安く泊まることが出来れば有難い。夕食は700円で作ってもらえると言うのでお願いした。オヤジさんに地図をもらって銭湯へ行ったが、何と!女湯に入ってしまった。番台の女の人に言われて慌てて出たが、パニックとなった。入り口で左側に赤い文字が見えたので右が男だろうと入ってしまった。文字は両方とも赤で書かれていた。番台の女の人は、たまに間違える人がいますと、フォローしてくれたが、あーびっくりした。しかし、せっかくの出来事だったのに、何も見る余裕はなかった。(笑)
コインランドリーで選択を済ませ、オヤジさんの作った夕食を食べた。このオヤジさん、全国あちこちに居た事があると言う事で、色々な事をよく知っていてとても面白い人。沢山話をしたが、釧路の町では周辺に大規模店舗が出来たため、中心部はすっかり活気がなくなってしまったと言う話は切実であった。同じような話は仙台でも久慈でも聞いた。
8時頃までテレビを見ながらメールをチェックしたりしていたが、疲れが出たかそのまま寝てしまい目を覚ましたら夜中であった。

途中の道端 フキが一杯



道の向こうは釧路市



今日の走行距離 78km
(銭湯往復含む)
支出 2797円
(内銀鱗荘宿泊と夕朝食 2200円)

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5/28 大樹町から浦幌町

大樹町の道の駅を6時過ぎに出た。快適な宿だったが一つ欠点が。照明が一晩中つきっぱなし。バンダナを顔に乗せて寝た。夕べのおばちゃんは車の中で寝ているようだ。それにしても女の人が車での独り旅は珍しい。
国道336号をひたすら走る。天気は曇りでかなり寒い。途中にナウマン象発掘場所があった。






しばらく真っ直ぐだ。道の両側は何もない。しばらくすると山あいの道になり、アップダウンが始まった。風もかなり強い。相変わらず何もない。山と、時々牧場があるくらい。こんな道が40kmくらい続く。海岸の方に曲がると沼があるらしいので行って見た。湧洞沼という海岸線のすぐ近くの大きな沼。大勢人がいるので訊いて見たら、海岸のごみ拾いだとか。これからシーズンになると大勢釣り人がくるらしい。展望台に上がると沼と海岸が一望できる。曇っているので海の色はあまり綺麗ではない。沼は濁った色。引き返して元の336号に戻った。沼まで往復13km余り。
しばらくして浦幌町に着いたが、目的の道の駅はまだ先。途中おじいさんに道の駅を訊いたが知らないと言う。ただ浦幌の駅の方へ行くなら、こっちの道の方が近いと言われ、その通りに進む。確かに近かった。
道の駅は浦幌町の外れ。とはいっても自転車で5分も行けば駅に着く。市街地だけなら10分で一周出来そう。道の駅はこじんまりしていて、テントを張るような場所はない。後ろの方にキャンプ場があったので行って見た。一人500円。近くの風呂へ行って、スーパーで食材を買う。さすが北海道。味つけのジンギスカンが沢山ある。玉ネギも買い,刻んでジンギスカンに入れて 鍋で煮る。ビールも買って来た。結構うまい。7時ごろ隣にバイク野郎が来た。すぐ寝たようである。






本日の走行 84km余り
支出 2832円

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2010年5月27日木曜日

5/27 黄金街道

今日も風は強いが昨日程でもなさそうなので、出発することにした。リヤカーおじさんこと中村さんも一緒だ。ここから北はコンビニも無いと言うことで、おかあさんが2人におにぎりを持たせてくれた。おじさんライダー2人も出発するようだ。皆で記念撮影して、9時ごろ出発した。出だしは風もいくらか弱く、少しは走れたが、だんだん強くなり、吹き飛ばされそうになる。仕方ないので降りて押す。海はかなり荒れている。乗ったり押したりしながらようやくえりも町を出た。ここから黄金道路と呼ばれる道。山が海岸線まで迫っている。そこに道路があるので、殆ど波打ち際を走っているため、大きな波がくると道路にまで水が掛かる。海が荒れているので昆布拾いが盛んだ。道路際からいかりの様なものをつけたロープを投げ、波に漂う昆布を引き寄せる。落石や崩落を防ぐため山肌にはネットやコンクリートで覆った所が多い。道路はその大部分が覆道(道路をコンクリートで庇の様に覆っている)となっている。トンネルも多い。このためこの道路には黄金を敷いた程にお金が掛かったので、こう呼ばれるそうだ。えりも岬を出てから黄金道路を抜けるまで焼く40km。本当に店らしきものは何も無い。広尾町に入ってからもしばらくは店が無い。持たせてもらったおにぎりが唯一の食糧だ。広尾に入っても風は結構吹いている。それも向かい風。なぜいつも向かい風なのかと呪いたくなる。ここから少し内陸に入って大樹町の道の駅を目指す。宿に常駐していたさすらいの釣り師によると、大樹町の道の駅は暖房完備でしかも畳まで有るらしいので、少しは回り道になるが、楽に泊まれる方が良い。大気町まで27kmの辺りから雨が強くなって来た。先日の事もあるので、今日は早めに完全武装して走る。336号から236号に入る。北海道らしいまっすぐな道。ずっと先まで何にも無い。何もないのが見えているだけにちょっとウンザリ。相変わらず向かい風でスピードは出ない。ようやく5時半ごろ道の駅に到着。釣り師の話は本当だ。立派な休憩所。隅が一段高くなっていてたたみが3枚敷いて有る。九州から車で北海道へ、道の駅で泊りながら旅行しているおばちゃんが居た。何と、あのリヤカーおじさんと同じ福岡で同じ町。

昆布拾い


道の駅の休憩室


本日の走行距離 70km
支出 903円


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2010年5月26日水曜日

5/26 誕生日

今朝も風が強い。雨は止んでいるがとても走れるような風ではない。時々晴れ間も見えるのに走れないのが残念。11時すぎ、あのリヤカーおじさんが着いた。聞くと、途中はひどい風で、何度も地面に這いつくばったとか。すごい根性。今日の昼は釣り師のおじさんがそうめんを茹でてくれ、おかあさんがおいなりを作ってくれた。午後、リヤカー伯父さんこと中村さんと灯台の方へ行って見た。風の館と言うのがあって、写真やビデオや、ここに住んでいる銭形アザラシの生態を見せるのもある。螺旋階段を上がるとすごい風。富士山のてっぺん以来の風。其れでも2人で行ったから根性で写真を撮った。



森進一と島倉千代子の襟裳岬の歌詞を記した記念碑も見た。望遠鏡でアザラシも見られた。帰りも吹き飛ばされそうになりながら20分程歩いてようやく宿に戻った。
夕食はかじかの鍋。二人のライダーと、リヤカーおじさんと、そしてさすらいの釣り師。おかあさんも交えて大いに盛り上がった。リヤカーおじさんはギター抱えて襟裳岬、落陽を歌った。今日は私の誕生日。乾杯もしてもらった。何処かの バス停で、1人で誕生日を迎えなくて良かっとしみじみ思った。



ライダーの1人小辻さんとおかあさん。
本日の走行 0km
支出 5000円


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5/25 足止め

昨日はびしょ濡れでユースに到着したが、おかあさんがすぐに風呂を沸かしてくれた。家でもなかなかこんなサービスはして貰えない。有り難かった。客は夕方に着いたおじさんライダーが2人。ここを常宿にして北海道で釣り三昧の人。地デジの受信状況調査の若い人が2人の6人。夕食はジンギスカン鍋で焼肉、釣り人が釣って来たと言うブラウントラウトの塩焼き、それに山菜の天ぷらと豪華。多人数で話しながら食べるのはこんな宿ならではの事。
今朝も雨と強い風。諦めて留まる事にした。ライダー2人も足止め。いくら重量級のオートバイとは言え、この風雨の中を走る気は無いようだ。この2人、言葉が懐かしいので訊くと三重県伊勢の人達。10日くらいの予定で北海道を回るとのこと。昼はジャガイモを茹でてくれた。本来昼食は付かないのだが、出かけられないので気を遣ってくれた。時間はたっぷりあってする事が無い。以前この宿に泊まったひと達の古い写真を見たり、本を読んだりしていた。かつてカニ族と呼ばれた人達が大勢来た最盛期には、200人もここに泊まったそうな。今年で40周年のこの宿。記念のハガキには現在と40年前のおかあさんの変わらぬ笑顔が映っている。






今日の夕食は、例の釣り人が釣って来た体長50cm以上もあるブラウントラウトのちゃんちゃん焼き。



19時頃、あのリヤカーおじさんが近くまで来たとの連絡あり。明日には襟裳岬に着くらしい。あの風雨の中、歩いて来たのだ!


本日の走行 0km
支出 5000円

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2010年5月25日火曜日

5/24 いよいよ襟裳岬







天気は曇り。えりも町付近今日の予報は雨。明日はかなり荒れそう。本州から強い雨雲が来ているのだ。襟裳岬まで行っても足止めを食う事は明白。それなら無料の此処で雨雲をやり過ごした方が経済的である。しかし今のところ雨は当分降りそうにない。それに洗濯も溜まって来た。と言う事で7時前にインフォメーションスペースを出発した。始めのうちは風もたいした事はないので、景色の良いところで写真を撮ったりしたが、10時頃から強くなり、あまり進まなくなった。11時ごろやっとえりも町に着いたが岬はまだ10kmも先だ。雨はまだ降ってないが、今にも降りそう。昼食を摂っている時間は無い。スーパーで弁当を買ってそのまま走る。少しずつ雨が降りだし、風もますます強くなって来た。おまけに上り下りが続く。途中でバッグにレインカバーをかけ、もう数キロで目的地だからと上着だけカッパを着た。
岬に近づくに連れ雨と風は益々強くなり、気温も下がって来た。ズボンはもうびっしょり。カッパのズボンを履こうにも、人家の無いところなのでバス停のような雨宿りの場所が無い。結局そのまま走って岬の先端に来た。ユースホステルの場所を訊くと、すぐそこだと言う。行けどもそれらしい物は無い。また尋ねる。この先の道が合流した所をから少し行った、小学校の校庭の前と言う。やれやれと思いながら行くが、又しても無い。北海道の人の距離感は本州と違うと聞いた事はあるが、それにしても遠い。この間にもどんどん寒くなる。やっと工事現場の人を見つけ尋ねたら、何と、ずっと通り過ぎていた。さっき訊いた時、合流点で(左に曲がる)を聞き漏らしたか。やっとの思いで小学校まで戻ったが、又してもユースホステルが無い。普通なら看板がでている。目の前にあった駐在に駆け込むと、あれだよと指した建物はコーヒーとしか書いてない。なんでも数年前からユースホステルの看板は下ろしているらしい。
それでも予約はしてあるので店を訪ねると、ここのオーナーのお母さんが元気よく迎えてくれた。

本日の走行 56km
支出 805円

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2010年5月23日日曜日

5/23 静内から様似町(写真NG)

キャンピンカーで朝を迎えた。家の窓から顔を出したキャンピングカーのオーナーに御礼を言って出発。静内もずっと馬の牧場が続く。曇っていたが浦河町に入ってからは徐々に晴れて来た。海はきれいだし牧場もきれいだしで、止まってばかり。何処かで昼をと探していたらウニ丼の文字が見える。小さな店で食堂とは思えない。ウニ丼はと聞くと、2100円。もっと安いメニューはないかと言うと、店にいた人(客ではない)はここのウニ丼は安いよと言う。ウニ丼としては安いかもしれないがそんなに昼飯に使えないと私。そうしたらもう一人の人がうちの店で食えばいいと言う。それは100mほど上がった牧場の中の店。その人と一緒に店に行った。この店と周りに牧場を持っている。奥さんは何と桐生の出身。
店は二階建で、小高い所にあるので二階からは牧場が一望出来る。
地鶏の煮込み料理は大変美味しかった。
オーナーの宮下さんには、何でまたその年で自転者で日本一周?と訊かれた。みんな同じような事を訊く。
オーナーの宮下さんと





天気は良いが風がだんだん強くなり、えりもまで行くのはとても無理なので、30kmほど先のキャンプ場を目指した。様似町に入るとさらに強くなる。コンビニの前で会った地元の自転車おじさんは、これではキャンプ場へ行くよりそこで泊まったら。と言われたのが、さっきちょっと覗いた休憩所風の建物。何でもこの辺の道路を管理する団体が建てたと言う無料の休憩所でインフォメーションスペース。一応地図やパンフレット等が置いてある。泊まっても良いのだそうだ。
まだ日は高いがここに泊まる事にした。広さは20畳位。電気もコンセントもテレビもあって。トイレはバイオ式。目の前が駐在所。コンビニもすぐ近く。こんな設備が無料解放されている北海道は改めて凄いと思う。他に誰も来そうもないので今日も貸し切り。

走行距離 49km
支出 3681円(食材買い過ぎ)






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5/23 クイズ

今日は時間があるのでクイズをひとつ。これは一見普通の歩行者用の信号。でもびっくりするような性能を有してます。さて、それは?



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5/22 浜厚真駅から静内*

6時半頃2人揃って駅舎ホテルを出た。記念にと一緒に写真を撮り、名刺を交換し、お互いの無事を祈って分かれた。似たようなことをしている者同士が、北海道の小さな無人駅舎で泊まるというのは、かなり珍しいことであろう。
鵡川町(むかわ)を過ぎた辺りから周囲は牧場と畑ばかりとなった。何を植えるのか遠くにミニカーほどに見えるトラクターが畑を耕している。
海産物屋で、これまた山形さんおすすめのシシャモを焼いてもらって食べた。4尾 500円とちょっと高かったが、美味しかった。ロシアや北欧産で無いことを祈る。

少しかじってしまった




更に進み日高町に入ると牧場ばかり。この辺は日本の競走馬のふるさとなのだ。新冠にライダーハウスがあるので来てみたら、まだやってないと言う。ガイドブックを見ると6月からとある。
「なんとかなりませんか」と言うと「じゃー、来てみて」ライダーハウスではなく、店の方に来いと言う。着いた店はお馬さんgoodsの店(馬っ子クラブ)。私でも知っている馬のぬいぐるみやペンダントなど。品揃えは道内でも1番だとか。結局泊めていただいたのはオーナー関口さんのキャンピングカー。決して新しくはないがキャラバンベースの立派な物。有難い。




時間が早かったのでオーナーの部屋で休ませていただき、おまけにギターやキーボードの演奏まで聴かせていただいた。年は私よりひとつ上なので、演奏する曲は私にとっても懐かしい物ばかり。楽しい一時を過ごさせて戴いた。
本日の走行距離 89km(風呂、コンビニまでの往復含む)
支出 2140円(近くのホテルで温泉600円)

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2010年5月21日金曜日

5/21 リヤカーおじさん

8時半頃ライダーハウス呉竹荘を出た。雨は振ってないが霧が濃い。歩道が広いので割合走りやすい。1時間ほど走った所で、コンビニに寄ってコーヒーを飲んでたら、そのコンビニで勤務を終わったおばちゃんが話しかけてきた。旦那が桐生の人らしい。昨夜は白老町の安い宿に泊まった話をすると、「そこじゃなかったかな、何年か前に風呂場で殺人事件があったよ」えっ、まさかその同じ風呂に夕べ入ったのかと額然とした。googleで検索してみると、良かった、違っていた。確かにすぐ近くだが。
昼頃苫小牧に着く。フェりーターミナルに寄って昼食を摂り、しばし船を見ていた。青森から乗ったフェリーと大違いで非常に大きい。船体の横から次々に車が吐き出されて来る。


港付近の国道は非常に広い。片側4車線もある。トラックがひっきりなしに通り、活気がある。
235号線に入ってからは道路の両側は人家も店も建物も何にもない。ただひたすら真直ぐ走る。3時も過ぎてくるので、何処か泊まる所を探さなければならない。さっきまで次々にあったバス停は全くなし。人家が無いのだから当然ではあるが。地図をみると駅が近い。日高本線浜厚真駅。
古い列車を利用した小さな駅舎。



今日はここにお世話になることにした。ところが19時半頃思わぬことが。リヤカーを引いた訪問者が来たのだ。福岡からリヤカーを引いて歩いて旅をしている人が同じ駅舎で泊まることになった。3月に福岡を出て、日本海側を来たらしい。一日40kmくらい歩くそうだ。そう言えば、この間黒岩駅に泊まったときに、前日にリヤカーを引いて来た人が泊まったと言う話を聞いたが、この人だったのだ。それしてもすごいハイペース。

本日の走行距離 62km
支出 1560円

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5/20 登別 その2*

部屋は二階の12畳ほどの和室。他に客はいない。宿の人に教えてもらった隣の店海鮮丸で夕食。群馬から自転車で来た事を知るとみんな話しかけてくる。元トラック運転手でいま堆肥屋の社長さん。ガス販売会社の社長さん。元ホテルのコック長さん。みなさんにビールや串焼きをご馳走になった。また来いと言われたがそう簡単にはこれません。でもいつか来たいと思う。





話は変わるがここへ来る途中の道端で、犬のフンを拾っている飼い主を続けて2人も見かけた。僅かな時間で2人である。残念ながら我が町では、袋やシャベルを持っていても実際にそれを使う人を見ることは稀である。そういえば道端のゴミも少ない様な気がする。此の間泊まった無料のキャンプ場も、とても綺麗であった。先の海鮮丸の客に訊いたら「北海道の人はみんな犬のフンはちゃんと始末するよ」と言っていた。

本日の走行距離 28km
支出 2090円 宿泊費込み

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2010年5月20日木曜日

5/20 登別*

室蘭ユースホステルの朝。外は相変わらずの雨で風もふいている。ユースホステルで一人は
かなり寂しい。ここは結構古い作りで、窓は二重だが、内側は 木製の引き戸。配管や配線も殆ど 露出。でも各部屋にはパソコンがあり自由に使える。でもなぜか日本語で打ち込む事は出来ない。Windowsとは違うのか?
天気予報は正確である。3時ごろには雨は止んだ。外にでて見ると小さな湾が一望出来る。すごい。









どうしようか迷ったが、無理はしないけど楽もしたくない。少しでも前に進もうと、15時半頃ユースホステルをでる。管理人さんはどこかへ行っていない。空はどんよりしているが雨は降らないらしい。これから宿が見つかるか分からないので、バス停など物色しながら走る。20km程で登別に着く。通りがかりの人に訊いたら、温泉の方は高い、この先のホテルが安いと教えてくれた。行ってみると素泊まりで5500円。やめてガイドブックで探すと、このすこし先にライダーハウス(呉竹荘)がある。予め電話して、着いてびっくり。2階建ての古い建物。中にに入ると骨とう品や古民具、家具がところ狭しと置いてある。
宿泊料は1000円、それと温泉入り放題が300円
続く。









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2010年5月19日水曜日

5/19 洞爺湖から室蘭へ

昨夜は韓国の若者と相部屋となった。名前は石さん。韓国でも珍しい苗字だそうだ。日本語は非常に達者である。自己流で勉強したそうだが、語彙の豊富さに驚かされた。日本語のテレビ放送を見ながら覚えていったという事だが、やはり才能であろう。一緒にビールを飲みながら色々な話をした。勤めていた会社が倒産したとの事。韓国で知りあった日本人の彼女が大阪にいるらしい。 記念にと唐辛子のストラップをもらった。唐辛子は災難除けだそうだ。
石さんに見送られてユースホステルを出発。今日も洞爺湖は霞んでいて水墨画のようだ。湖畔をよく見ると、キャンプが出来る場所があちこちにある。家の近くにこんな場所があれば良いのだが。昨日通ったトンネルを抜けて海岸通り37号線に戻り、室蘭を目指す。道は広いが、路肩や歩道に砂が溜まっており、非常に走りにくい。うっかりブレーキをかけられないし、タイヤにとってサンドペーパーの上を走るようなものだ。冬期に滑り止めでまいたものと思われるが、シーズンが終わったら速やかに取り除いてもらいたい。
道路端にはどこもタンポポが満開。






伊達市に入った頃から風が強くなった、それも向かい風なので急に速度が落ちた。100円ショップで買い物をして出てきたら、自転車につけた日本一周の旗を見て、おばちゃんが話しかけてきた。「家で泊めてあげてもいいんだけど、まだこれから走るんだよね」 そうなんですよ、残念だけど今はまだ11時過ぎ。いくらなんでも、もう少し走らなくては。そのおばちゃん、行ったと思ったらまた戻ってきて、「このアメおいしいから持って行って」と、買ったばかりであろうアメをひと袋差し出したので、ありがたく頂戴した。
風はさらに強くなり、ゆるい上りでもハンドルが取られてフラフラする。路肩は相変わらず砂だらけ。天気予報では夕方から雨らしいし、街中では野宿も難しいので今日もユースホステルに泊まる事にした。室蘭ユースホステルは丘のてっぺんにある景色の良い場所。泊り客は他にいないので貸し切りだ。
走行距離 54km
支出 4600円


室蘭遠景






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5/18 黒岩駅から洞爺湖*(写真NG)

無人駅に泊まったのは初めてだ。最終は21時半、始発は7時前。寝る時間は十分あったのに、案外眠れなかった。夜中に貨物列車が結構通る。長いので音の持続時間も長い。5時には起き、適当に朝食をすませ出発。5号線は広く、信号も無いので順調に走り、1時間余りで長万部に着いた。記念のため長万部駅へ行き写真を撮った。写真を撮ってもらったお兄さん「僕は八雲ですが長万部の方が有名なんですか?八雲の方がずっと大きいんすけど」と不満げに言っていた。知名度が高いのは(おしゃまんべ)と言う地名が面白いからだと思う。



長万部から洞爺湖は45kmほど。室蘭まではさらに40kmほど。道は結構良いので室蘭までも行けそうだ。道の左は牧草地右の海岸沿いは荒地が延々と続く。廃屋になった店などがぽつんぽつんとある。道はずっと平坦と思っていたら静狩町から海岸線を迂回するかなり急な山越えとなる。礼文から国道を外れ、海岸線を通る道に入った。集落を過ぎると突然巨石が道路端に並び壮観。観光客もいないので景色を一人占め。



大岸からまた少し山に上り、洞爺湖町に着いた頃はかなりくたびれて、室蘭まで行く気力はとうに失せていた。洞爺湖でキャンプとも思ったが、洞爺湖までさらに山越えと考えると気が重くなり、楽なユースホステルを予約した。が、37号線から洞爺湖方面の道に入るとびっくり。りっぱなトンネルが出来ている。2007年竣工とある。2千m近いトンネルを2本抜けると目の前が洞爺湖。呆気なく着いてしまった。ユースホステルは他に客はいない。訊くと後で一人くるらしい。風呂は温泉かけ流しとある。早速入り、たまった洗濯物を洗い。部屋の中に紐を張って万国旗よろしく干しておいた。ところが夕食を摂っている間にもう一人が着き、部屋に入ってしまった。他の荷物も広げたまゝである。
食事もそこそこに部屋へ行くと、同宿人は韓国の若者。日本語はかなり達者で好感が持てる人。ユースホステルで一人泊まるのは寂しい。今日は良い話し相手が出来た。

ユースホステルの目の前は昭和新山



今日の走行距離 87km
(途中道を間違え10km余分に走った)
支出 7215円
(ユースホステル2食付5170円)
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場所:洞爺湖

2010年5月17日月曜日

5/17 大沼から長万部

ブログの更新に結構時間を取られ出発が遅くなった。iPhoneのかな漢字変換にはいつも苦労させられる。なんとかしてもらいたい物だ。どうでも良い漢字や意味不明な熟語が先に出てくる。30年前の一太郎ver3の方がずっと使いやすかった。朝食はカセットガスが無くなったため、半煮えのタイヌードルになってしまった。キャンプ場前にコーヒーの看板があったので入ったら、そこは売店で、何とカセットガスも売ってるではないか。店の主人が冷蔵庫が壊れたと言って困っていた。北海道では、なかなか修理もまゝならないようである。大沼を出て、5号線に戻り、長万部方面へ走る。幸いほとんど下り。森町で七福神の山形さんお勧めのイカめしを食べた。確かにおいしい。自分でも作った事はあるが、この味は出ない。森町からは横風と向かい風。八雲に入るとずっと向かい風。道は良いのだが思うように進まず。4時になってしまったので、先に進むのは諦めて駅に泊まる事にする。ここは黒岩駅。乗客がさっき二人いた。こんな旅行者には慣れている様で、自転者があるので泊まるんだなと思ったと言っていた。



本日の走行 69km
支出 1746円

この辺はコンビニもスーパーもない。小さな雑貨屋で食糧も売っているが、品数は全然少なく、値段も高い。野菜などに新鮮さを求めるのは無理なようだ。


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場所:黒岩駅

5/16 函館から大沼*

函館朝市の食堂で朝食。さすが函館、観光客が目立つ。中国人も多い。9時頃宿をでて五稜郭へ向かう。約30分ほどで着く。見事なほどにさくらが咲いている。一部に葉が出ているがほぼ満開。






どこかに砲台などもあった筈だが、あまりゆっくりもして居られないので30分ほどで出発した。ここも中国系の観光客が目立つ。北海道は人気なのか。取り敢えず5号線を北へ走り 、大沼公園を目指す。コンビニの店員さんにこの先の道の様子を訊くと、地味な上りだそうだ。面白い表現である。確かにゆるい坂が続く。前方に一部が尖った山が見えて来た。写真を撮っていた人に訊くと、駒ヶ岳だと言う。2時間ほどで大沼に着き、公園内を散策。駒ヶ岳をバックにしたとても綺麗な公園。案内図を見るとキャンプ場が有る。売店の人に訊くと無料だそうだ。北海道では普通らしい。通りがかりのおばあさんに食料品店の場所を訊いて買出し。店の主人がジンギスカンを勧める。特別に一人前用意して暮れると言うのだ。肉と野菜刻みタレをミックスしてくれた。鍋でもフライパンでも適当に入れて焼けばおいしいと言う。
しばらく走ると大沼の端の方にあるキャンプ場に着く。木立の中に自由にテントを張れるようだ。駒ヶ岳けも見えてとても綺麗なところ。ゴミも無い。トイレも流しも綺麗。これで無料とは信じられないが、これが普通らしい。北海道は良い所。





フライパンでジンギスカンを焼いて食べた。とても美味しかった。地ビールも高かったがおいしい。





本日の走行 32km
支出 2980円

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2010年5月16日日曜日

5/15 青森から函館*

国道そばの公園のテントの中で暗いうちから朝を待ちわびていたら、何と朝日が!やったー天気だ。こんなに太陽が嬉しいとは。早速起きて湯を沸かしコーヒーをいただく。これだから止められない。朝食は昨日買っておいたパンとカップ豚汁。十分である。日が少し上がったので、濡れたテントなどを干す。それからブレーキシューの交換。三陸の山坂ですっかり擦り減ってしまったので、途中のホームセンターで買っておいた物と交換した。



あまり磨り減るとリムを痛めてしまうので早めの交換が大事。ディレラーからキュルキュル音が出ていたのでオイルを差しておく。
9時過ぎ出発し青森へ向かう。距離は30kmあまりなのでゆっくり行っても昼にはつく。
途中少し上りはあったがたいした事はない。浅虫温泉を過ぎ、昼には青森についた。フェリーは14:35出発だ。料金は思いの外安いのでビックリ、自転車込みで2750円。乗客は少なくガラガラ。トラック数台、乗用車も数台だけ。この値段、この乗客で果たして儲かるのか?他人事ながら心配。陸奥湾内はほとんど揺れなし。津軽海峡に入ると少し揺れた。およそ4時間後無事函館に着く。いよいよ北海道上陸だ。は〜るばる来たで函館〜。
駅の案内所で旅館を紹介して貰った。フロントで訊くと通常は6000円のところ日観連の紹介
なので3000円と安い。


夜は大門横丁の「くらぶはうす」でホタテやじゃがバタ など戴きました。大変美味しかったです。



本日の走行距離 38km
支出 7138円 (宿3000円)
大門横丁で予算オーバー

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2010年5月15日土曜日

5/14 八戸から青森目指して*

ユースホステルはとても静かであった。壁には泊客のメッセージなどが沢山が貼ってあり、かつて賑やかだった頃が偲ばれる。ユースホステルは今では認知度はイマイチだが、安くて観光地に近く便利な宿だ。昔は規則がやかましかったらしいが、今ではそんな事はない。個室もある。でもやはり泊まるなら相部屋だろう。他人と話しする事をいとわなければ、こんな良い宿はない。






8時半頃、オーナーが鳴らす出発の鐘の音に送られてユースホステルを出る。早朝止んでいた雨がまた振り出した。霧雨なのでカッパを着ないで走りだす。十和田湖を目指すとユースホステルを出る時言って来たが、しばらく走っても天気は回復しそうもないし、上りも結構きついらしい。距離もかなりあるので十和田湖は断念して、真っ直ぐ青森へ向かう事にした。途中雨が強くなりカッパを着る。4号線に入って又もや上り。ようやく超えて野辺地辺りにくるともう4時近い。そろそろ今日の寝ぐらをと、探しながら走る。程なく海岸線に出た。陸奥湾だ。漁師小屋みたいなのが並ぶが適当な場所がない。困ったなと思っていると、少し荒れた公園に大きな屋根がある。行ってみるとトイレもある、これは又とないロケーション。早速荷物をおろし、近くにあった食品店でネギとインスタントラーメン、それにおかず少々、ビールを買う。ついでに水をを頂いて戻り、テント設営。宿が決まるとほっとする。





今日の走行距離 62km
支出 3446円
(自転車のブレーキシュー購入)

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2010年5月14日金曜日

5/13 メタボ鯛焼き

今朝も雨。何度も窓の外を見たり、天気予報を確認するが、そうそう変わるはずも無い。予報は夕方まで雨。意を決して出発。昨日お世話になった鯛焼き屋に寄り、朝食代わりの鯛焼きを食べる。メタボ鯛焼きの名の通り、一つで満腹。










9時過ぎ、鯛焼き屋のオヤジ山本さんと隣のby workオーナー坂本さんに見送られて久慈を後にする。
八戸までは50km余り。しばらくは長い上り坂。その後は小さなアップダウン。道路の気温表示は7度。上りで汗をかくがその後は寒い。2時頃ようやく八戸の入り口。行ける目処がついたので、今日の宿を予約。場所はこの先向山駅近く。距離はあと約32km。八戸あたりからようやく雨が上がった。道路のアップダウンはあるがわりあい順調に走り、5時過ぎ、カワヨグリーンユースホステルに着いた。ユースホステルは「お帰りなさい」と迎えてくれる。(ご主人様はつかない)
ここは牧場の中にある。周りは羊や牛や馬の牧場。泊り客は全部で3人。相部屋が基本だが今日は一部屋独占できる。
が、しかし携帯は圏外。

本日の走行距離 75km
支出 5960円
(ユースホステル2食付き4950円)

2010年5月13日木曜日

5/12 14日目 連泊*

昨夜から強い雨。今日は走るのを止めて宿でのんびり。荷物の整理、疲労回復には恵みの雨。
東北の人達のお節介と思える程の世話好きは、何に由来するかはわからないが、これって防犯には大きな効果があるのではないか。知らない人が道端でキョロキョロしてたら、「どこから来たの、どこへ行くの」と訊かれれば、よからぬ事を考えている者は立ち去るしかない。

今日は書く事が無いと思ってたら、ひょんな事でたくさんの人に出会えた。昼過ぎにふと目にした鯛焼き屋。一つ買った。そこのオヤジは同い年。妙に気が合ったのか、私が「琥珀博物館に行きたかったけどこの雨では行けそうも無い」と言ったら、連れて行くと言うので、連れて行ってもらった。そこで米内さんと言うきれいなお嬢さんに案内して頂いた。琥珀は古来中国では、虎が死んで地中に埋まって出来たと言われているそうな。そのあと鯛焼き屋の車を貸して貰って小久慈焼きを見学。八代目を継ぐと言う下嶽さんに、小久慈焼きの事を色々と教えて貰った。小久慈焼きは美術品ではなく、普段使いの焼き物だとか。焼き物の事はよく分からないが、いかにも質実剛健と言った感じの物である。鯛焼き屋の隣に、この19日にオープンすると言う手作り小物の店、by work の坂本香小合さんも紹介された。その後鯛焼き屋の山本さんに連れて行って頂いた店で橋本さんにも。今日は雨で足止めを食ったけど、たくさんの人に出会えた。正に恵みの雨でした。

鯛焼きの山本さんと橋本さん
見えるかな







隣にopenすると言う店by workではオーナーの坂本さんが、開店を前にして、商品のレイアウトなどに余念がない。繁盛するといいね。







小久慈焼き







本日は走行 0km
支出 1950円くらい

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場所:久慈市

2010年5月11日火曜日

5/11 13日目*

田野畑村の道の駅を7:40頃出る。昨夜から雨。昨日直売所の人と話した時「そろそろ熊が出る頃かも」と脅されたが、幸い熊は出ず。鹿らしきフンはあちこちにあったが。霧雨の中をカッパ、ブーツカバーなどフル装備で走る。確かにゴアテックスは汗はかくものの下着が濡れる程にはならない。田野畑村からは長い坂が続き、最後はとても登れないので押して歩く。しばらく歩くと国道45号線で最も高い地点380mを示す看板。と言う事はここからはずっと下り?そんな訳はないか。久慈までの半分を過ぎたあたりからほぼ平坦に。
雨中にもかかわらず順調に久慈市に着いた。駅前の観光案内所で安い宿を紹介して貰い投宿。かなり古い。はっきり言っておんぼろ。床はぎしぎし、戸は隙間だらけ。でもなぜか落ち着く。女将はいつ閉めようかと思案していると言う。閉めると食べていけなくなるし、続けると子供が大変だし。どうも娘さんがメインでやっているようだ。夕食を摂るため町に出たが、久慈の駅前は19時を少し過ぎたばかりなのに空いている店は少ない。宮古もそうだった。

最高地点の看板。見えるかな?



今日の走行距離 51km
支出 6646円(宿代3000円)
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場所:久慈市

5/10 12日目

昨夜はいくらか落ち着いて眠れた。玄関に掛けてある(本日は終了しました)の看板の片方の穴が割れて、だらしなくぶら下がっていたので、手持ちの針金で直しておいた。(有難うございました)の置き手紙を残して焼き鳥屋を後にした。すぐまた上り。適当な店はないかと走っているうちに朝飯を食べ損なった。しばらく行くと浄土が浜の看板。きれいな海岸の様なので、ちょっと寄り道。海岸まで下ってしまうと帰りが大変なのであるいて行く。海岸に巨岩が立ち並び雄大な景色。
車道を外れ遊歩道を登り自転車まで戻る。いつもならなんでもない様な登りが、ひどく応える。再び自転車を漕ぎ出し、小さな集落を通っていると、歩道にいたおばさんが声を掛けて来た。「どこから来たの、食事はあるかい」有難いけど、さっき遅い朝飯を済ませたばかりなので、「大丈夫、有難う」と言って通り過ぎた。とにかくこちらの人は、お節介なくらい世話好き。昨日もこちらが頼まないのに、焼き鳥屋まで案内してくれた叔母さんがいた。コインランドリーの場所を訊いたお爺ちゃんも近くまで一緒に行ってくれたのだ。


今日の宿泊予定地、田野畑村までは長い長い上りが続く。途中道の駅たろうをでた時、うっかりのぼって来た道を下ってしまった。方向音痴の私はよくやるミス。結局3km以上も上り直すハメに。田野畑村に入ると、(鵜の巣断崖)の看板。ちょっと興味を引かれたので寄ってみようと走り始めたが、いつまでも道が続くので途中で止めた。この手の看板には、少なくとも距離は表示して欲しい。自転車にとっては距離は重要だ。2kmくらいまでなら行っても良いが、それ以上だと考えてしまう。今夜の宿は(道の駅たのはた)。上の方の公園の片隅。大きなひさしの有る建物(実はこれトイレ)




本日の走行 55km位(逆走引き返し分、歩行分含む )
支出 2277円
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場所:田野畑村

11日目続き。からす

丁重に御礼を言っておばちゃんちを出て、また延々と上り下りして宮古へ向かう。昨日程ではないはずだが、身体が感じる負担は昨日以上。
ようやく道の駅で簡単な昼食。この辺はカラスが食べ物を狙っているので、気をつけていたが、メールのチェックですこし目をそらした間に、バッグから少しはみ出ていたレジ袋を引っ張り出され、近くの屋根の上に散乱させた。入っていたのは歯磨きチューブとブラシ。仕方なく、また買い直すハメに。とにかくこの沿線のカラスは油断ならない。
ここから宮古まではきつい登りはなく、3時半頃、今朝連絡しておいた今夜の宿泊所についた。今日は初めてのライダーハウス。さっき電話したら休みだが泊めてくれるといっていた。店は焼鳥屋。着いて程なく店主が来て「本来はここで酒飲んで焼き鳥食って、帰れなくなったオートバイ乗りが、酔いが覚めるまで仮眠して行く所なんだよなー」
と言いながら二階へ案内してくれた。そこは物置き。床に少しスペースが。「寝袋あるんだろ、ここで寝て行って。物には触らないで。朝帰るときは、電気消して、シャッター閉めてってくれればいいから」「料金500円はそこの招き猫に入れといて。」トイレと水の場所を教え、さらに銭湯と、安くて美味しくてボリュームのある食堂の地図を手早く書いて渡し、何か荷物を取り出すと、「では、他の店があるんで」とそそくさと出ていった。なんと言う所!
何日か振りの風呂は気持ちがいい。通りがかりの人にコインランドリーの場所を訊いたら、親切にもわざわざ見えるところまで案内してくれた。洗濯を済ませ、教えられた食堂へ行く。注文したのは(ナスのはさみ揚げ定食)とビール。
出て来たのはこれ。確かにボリュームも味も言う事なし。聞くと主人は自分と同い年。話も合う。しばし時事問題に話が弾んだ。
これで550円


本日の走行距離 66km
支出 1874円
(内カラスによる損害511円)


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11日目 ホヤ

テントを片付けて運動公園を7時頃出る。幸い動物に襲われることは無かった。朝食のためコンビニに寄ったら、昨日公園でしばらく話をした自転車の若者に会った。別れ際に「日本一周がんばってください」とチョコとカロリーメイトを渡された。その後駐車場の端でおにぎりを食べていたら、おばちゃんが「あの自転車あんたのかい?ホヤ食べていくかい」と声を掛けられた。遠慮なくトコトコとついて行った。なんでも、昆布漁の手伝いに行ってもらって来たらしい。家はコンビニのすぐ裏。おっちゃんも出て来て、手早く捌いてくれた。ほやの根元の方を切って、中の水をちゅっと絞って丼にいれ、ほやをバッサリ縦に切って身を出して丼に。あと水をすこし入れて掻き回しただけ。
これが凄くおいしい。グルメではないので表現を知らぬが、磯の香りがいっぱいとはこの事かと思う。




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10日目 運動公園

道の駅(高田松浦)をでる。昨夜は近くのドラッグストアで耳栓を買ってきて装着して寝た。お陰で道路の騒音はあまり気にならずに眠れた。道は昨日よりきつく、上り下りの連続。最大斜度は10%とある。木々の間や谷あいからきれいな海岸が見えるが楽しむ余裕なし。
ある峠を超えた所で面白いものを見つけた。
よくみると案山子。なんでこんな所にリアルな案山子が。







更に何度か峠を超えてやっと釜石。でも市の中心まではまた峠を越えなければならないしそこまで行っても泊まれる場所があるかどうか分らない。すこし悩んだがさっき下ってくる時見えた運動公園に泊まる事に決め、下った坂をまた登って運動公園へ。きれいな公園で殆ど人気もなし。公園をあちこち物色している時、自転車を停めて座っている若者を見つけ声を掛けた。今は無職だと言う。本が好きなので図書館の司書を目指していると言う。自転車の事は買ったばかりであまりよく知らないらしい。しばらく話して帰って行った。さっき見当をつけておいた所の周辺は動物のフンだらけ。形からすると鹿らしい。もっと小さいのはうさぎか。ちょっと気味が悪いので、テントを道路に近い方に張る事にした。この辺はフンがない。

本日の走行 58km 割り増しして欲しい気分
支出 1720円









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場所:釜石市平田町