2010年6月30日水曜日

6/28 厚沢部

昨夜は岐阜のおっさんとステージの上で遅くまで旅の事、仕事の事など話し込んでいた。高校の先生も大変な仕事である。







おっさんも自転者旅は長いが、こんなに話した事は初めてとか。朝8時ごろおっさんに送られて先に出発した。行く方向は反対だ。看板や記念病院があったので分かったが、せたな町は日本最初の女医、荻野吟子ゆかりの地。最近その本を読んだばかりである。これも何かの縁か。
国道はその後海岸線を迂回して山道に入る。長い坂がいくつかあり25km程進むとまた海岸線に戻る。相変わらずトンネルが多く出る度にいろいろな形の大岩が海面から突き出ているのが見える。






かなりリアルな熊の親子の岩もあったが、携帯で写真を撮り忘れた。今日は不調である。暑さと眠気で度々止まる。バス停で休もうと思ったが中はサウナの様な暑さである。せたな町から熊石町にかけては、海岸線の国道沿いの両側に、ほぼ一列に延々と民家立ち並ぶ。平地部分がほとんど無さそうだ。ようやく江刺町に入り、さらに函館方面に曲がる。5km程行ったところが今日の予定の厚沢部レクの森キャンプ場。無料だ。すぐ側に道の駅がありコンビニも近い便利な場所である。携帯も何とか繋がる。テントを張ってしばらくするとライダーが一人来て、管理棟の屋根の下にテントを張ると言う。去年来た時、管理人に勧められたらしい。床は板張りで屋根があれば夜露に濡れないし願ったりかなったりである。今年の管理人はどう言うか分からないが、もうすでに管理人は帰ってしまっているので、大丈夫だろうと、自分のテントも移動した。ライダーは千葉の佐藤さん。トラックドライバーで2週間休みをもらって来たそうだ。私の作った豚肉とキャベツと玉ねぎのコンソメスープ煮をご馳走した。

走行距離 92km
支出 1825円


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2010年6月29日火曜日

6/27 瀬棚町

弁慶岬は朝日も拝める。さすがに直接海からではなく多分積丹半島の上からだが。あいにく雲が多く綺麗な朝日は拝めなかった。昨夜一緒に夕日を見ながら飲んだのは千葉の長田さん。車で北海道を回ると言う。
昨夜はアリがテントに中に入って来たり、夜明け前から駐車場で車の音がして余り眠れず、寝不足気味。海岸沿いの道はトンネルの連続で同じような景色が繰り返される。トンネルは歩道が無いのも多く、緊張を強いられる。幸い交通量は少ない。しばらく行くと山側に何かの碑。見ると、千代丸事件慰霊碑と有る。昭和8年、千代丸と言う密漁船を追っていた5人の漁師が、逆襲されて命を失った事件が有ったらしい。






密漁禁止の看板が目に付くこの辺りだが、大正時代から密漁の被害に泣かされている様だ。
午后2時ごろ、瀬棚町に入りコンビにで買い物していたら。同じ様に自転車で旅をしているおっさんに出会う。装備を見ると結構旅慣れている様子。フェリーで奥尻島に行って来たが、今日はもうこのへんで泊まると言うので一緒に場所を探す事にした。コンビニで聞いて、近くのキャンプ場を目指した。2km程と言ったが、最後の1キロはすごい急坂。ここも青少年旅行村なのに、まるで自転車を拒んでいる様な坂で有る。仕方無いので、汗だくになって押して上った。入村料400円。テント1張り800円。北海道では異例の高さ。おっさんいわく、フェリー乗り場の方に公園が有ったのでそちらで探そう。今来た坂を下ってフェリー乗り場へ。確かに公園が有り、端に大きなコンクリートのステージがあった。この上が良かろうと言うおっさんの意見に従う事にした。荷物をおろし交代で風呂へ行った。町営の風呂が近くなのは嬉しい。さっきのキャンプ場であれば帰りにまた汗をかいてしまうところであった。







このおっさん、岐阜の方で65
才。元高校の先生で早期退職して全国を車でまわり、60才から自転者に目覚め、その後は自転車であちこち回っていると言う。バッグは手造り、装備もいろいろ工夫がされていて、とても参考になった。朝夕はいつも自炊という事で、ご飯も炊く。調味料は塩、胡椒、醤油はもちろんサラダオイル、みりん他、一通り持っている。他の装備は簡素化してもこれはかなりこだわっている様子。
走行距離 59km
支出 2008円


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2010年6月28日月曜日

6/26 弁慶岬

神恵内の青少年旅行村を8時過ぎに出発。昨日もトンネルが多かったが、神恵内を過ぎたあたりはトンネルの代わりに大きな橋がいくつか掛けられ、良い眺めになっている。その後はずっとトンネルだらけ。日差しは強いが気温はそれほどでもない。トンネルに入ると冷蔵庫に入ったようである。長いトンネルだと寒くなってくる。トンネルを抜けると山から転げ落ちたような巨石が海岸線に合ったり、似たようだが違う景色が繰り返される。3時頃弁慶岬に着いた。義経伝説はよく知らないが、船で出て行った義経を弁慶が毎日この岬に立って待ちわびたらしい。
今日はもう少し先の海水浴場まで行くつもりだったが、ここでも泊まれそうなので、もう行く気がなくなった。ここは夕日を見るポイントのようで、何人か人が来た。写真を撮っている人に声を掛けたらここに泊まる(クルマ)らしい。その人と弁慶のそばの東屋で、夕日を浴びながらビールを飲んだ。





走行距離 77km
支出 1189円


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2010年6月27日日曜日

6/25 神恵内村(かもえない)

夜明けに起きて歩いて積丹岬に行った。隣のライダーは一足先に岬を回っている。少し登って、その後急な坂を海岸まで降りられる。雨上がりという事もあって素晴らしい景色。このへんの海の色をシャコタンブルーと言うそうだが、吸い込まれそうな青である。








一緒に泊まったライダー。山形からきた寺内さん。一ヶ月休みをとって来ている。これから北へ向かいぐるっと回ると言う。朝日を受けながらコーヒーをすすり、「これだから辞められい。」と言う。同感である。長い休みを取るのは苦労した様だが、それだけの価値があると思う。
一足先に8時頃出発。神威岬までは10km余り。ここも岬の少し前から急な上り。何とか上り切って、広い駐車場。観光バスも来ている。自転者を置いて岬へ歩いて行く。先端まで20分くらい。これまた素晴らしい。山肌の緑と空の青、それに海の青、岸辺は海は 緑に近い色。それからエゾカンゾウの黄色とはまなすの赤。観光客は皆感嘆の声をあげている。







その後もトンネルを抜けるたび
に小さな岬が有り、それぞれ面白い形の岩が海に突き出している。その度に止まって眺めたり写真を撮ったりしているので、意外に進まず。盃のキャンプ場まで行くつもりだったが、店で訊くと神恵内村にもキャンプ場があると言うので、急坂を上って行ってみた。青少年旅行村。ガイドには載っていない。入村料が500円。テントは更に料金が掛かるが、係の人は、特別に入村料だけでいいよ、と言ってくれた。場所も好きな所でOK。ゴミ袋まで頂いた。綺麗な所だ。まだ2時過ぎ。早速洗濯し、片隅にロープを張って干す。ずっと洗濯ができなかったので丁度よかった。所が大変。蚊が多いのである。キャンプ場内に小川を作っているせいか。昨夜も多かったが、その比ではない。仕方がないので、さっきの店まで戻って蚊取り線香を買って来た。まるで分かっていたかの様に店先に置いてあった。

走行距離 44km
支出 1735円

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2010年6月26日土曜日

6/24 積丹岬

ライダーハウス おしょろ で雨が止むのを待ってたら、出発は10時半頃になってしまった。午後は晴れるとの天気予報を頼りに走り始めたが、しばらく行くと雨。着たくないカッパを着て走る。やんで晴れ間が出たと思えばまた小雨。雨雲を追っかけているようだ。上りもあるので暑い。カッパを着ても中から濡れる。いくつかトンネルを抜けて、聞き覚えのある豊浜トンネル。何年か前に山が崩落してトンネルが潰れ、沢山の人がなくなった所。慰霊碑があると聞いたので、一度通り抜けて、また戻ってみたが見つからなかった???。雨はやっと上がっが、まだ上り下りは続く。ほどなく、右折で積丹岬の案内版。しかし、昨日のスクーターおやじの話しでは、多少距離は長いが、そのまま行った方が上らなくて済むらしい。確かにその通りであった。こう言う情報は有難い。途中、通学用の自転車で回っている男の子を追い越したが、果たしてどっちへ行ったか。積丹岬のキャンプ場に着いたが、まだやってないようだ。草だらけだし、トイレも水も使えない。どうしようかと思っていたら、ライダーが1人来てここに泊まるというので、一緒に泊まる事にした。明日は晴れるので岬を見るには都合が良い。

北海道ではこんな注意書きに度々出会う。





キャンプ場





走行距離 58km
支出 4335円

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2010年6月24日木曜日

6/23 小樽方面へ

オフロードの2人は早めに出ていった。その一人は一昨日もここに泊り、今夜もここに泊まるらしい。ようやく起きた長友くんと、昨日の残りのご飯にインスタント味噌汁を入れておじやにして食べている弓削さんに見送られ出発。昨夜からの強い風に時々バランスを崩しながらも、海岸沿いの道を小樽方面へ。やがて大型コンテナーが積まれた埠頭が幾つも続く。国道に出て峠をいくつか超えて小樽。市内に入るときゅうな坂ばかり。自転車泣かせの街だ。今日の宿は小樽の一つ先塩谷駅の近く。小樽から10kmほど。電話すると夕食は6時だからそれまでに来るようにとの事。まだ3時で時間があるので岬の方へ行くと、途中に小樽博物館。表に古い列車や蒸気機関車があったので入ってみた。博物館と言うより鉄道記念館と言う感じ。北海道には開拓以来沢山の私鉄が誕生し、その後国鉄に買い取られ、高度成長期後は石炭産業の衰退や車の普及などに伴って廃線が増えていった様だ。蒸気機関車が館内で定期運行しているので乗ってみた。ほんの200mほど走るだけだが、匂いやレールのつなぎ目の振動が懐かしい。
岬近くまで行くと水族館があったが時間がないので止めて引き返した。宿に行く途中で急にに強い雨が降り出した。ずっと曇っていて、天気予報も雨だったので、寄り道せずに早く行くべきであった。たまたま有ったバス停で雨宿りしたが、なかなか止まず。言われた時間も迫っているので、カッパを着て走り出す。6時ギリギリに宿に着いた。ここは(おしょろ)と言う食堂。一泊二食付で2500円だ。スクーターの弓削さんのお勧めである。濡れた自転車を店の中に入れさせて貰い、着替えてさっそく夕食。出て来てびっくり。量が半端では無い。ご飯も大盛り。
この他に魚のフライも出て来た。美味しく頂いたが、さすがに全部は食べられず。



今日の走行距離 66km
支出 1739円

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6/22 滝川市から石狩

昨夜早く寝たのと、玉砂利の上で寝心地がわるかったので二時前に起きてしまった。夜明け前から小鳥のさえずりが聞こえて来た。今まで聞いたことのない鳴き声。すぐそばの木の上で鳴いているようだ。よく聞くと、遠くでも同じように鳴いている。会話をしているようだ。暫くするとまた別の鳥が来て鳴く。そのうちキツツキが木を突っつく音も聞こえて来た。自然の中の朝は結構賑やかである。暫く聞き入っていた。7時半頃出発し、12号線から275号線に入り、浦臼、月形を経て石狩へ。この通りはトラックが多く来が抜けない。晴れて来ると暑い。気温はそれほどでも無いが、腕がジリジリと焼けるようだ。日陰に入りたいが何も無い。ようやく脇道に入り、小さな木の下でしばし休憩。石狩が近づくと雲が出て来て涼しくなったが、雷警報が出た。幸い雲が流れて雷は免れた。石狩川を渡り、土手沿いの道(立派な道だが通行止めの表示あり)を抜け、今日の宿舎石狩浜海水浴場のライダーハウス「kaze」に到着。誰もいない。近くの風呂に入って買い物をして来たら、一人若いチャリダーが来て居た。大阪から来た22才の長友君。可愛いくて面白い男の子。なぜか関西弁をしゃべらない。この為、友達から(エセ関西人)と言われているそうだ。自転車はランドナー。かなりの重装備。



そのあとビッグスクーターに沢山荷物を積んだおっさん、京都の弓削(ユゲ)さん59才。ハウスの前の砂地にスタンドが埋もれスクーターがひっくり返ってしまった。長友君と三人がかりでやっと起こした。
そのあともう一人オフロードバイクが来た。外で弓削さんに焼酎を戴きながら話していると更にもう一人オフロードバイク。部屋は小さいので五人はきつい。後から来た三人は隣の女性優先の部屋に泊まることになった。


スクーターの弓削さん、荷物のコンテナを開け、炊事道具を取り出した。ご飯を炊くと言う。コンテナの中は全部炊事道具。洗剤なんか徳用の大きな容器がそのまま入っている。家にあったのを持って来たらしいがこれでは重いし、かさばるのは当然。ご飯を3合も炊いて、おかずは何を作るかと思いきや、缶詰だけ。面白い人である。長友くんと2人で大笑いしてしまった。

走行距離 85km
支出 1800円

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2010年6月23日水曜日

6/21 富良野から滝川

7時半ごろ富良野の麓郷を出た。38号線を西に向かい滝川市をめざす。途中ダム湖があって結構綺麗。






朝は曇っていたが、だんだん晴れて来てあつい!
途中の道端は北海道に入った頃は、たんぽぽしか無かったが今は色とりどり。あざみ、ルピナス(ルピナスはごく普通にある野草です)等。






赤平市のエルムの丘入り口にどーんと城がある。なぜこんな所に城が?祖父とクリーム屋のおばさんに訊いたら、ひな人形の会社が作ったが今はもう閉鎖していると言う。無粋なものを作ったものだ。滝川に近づくと天気が怪しくなって来た。近所二ライダーハウスはないので、一番近そうな子供の国キャンプ場を目指す。地図で見ると砂川市の高速の近くだ。やっぱりここも国道からしばらく上り。やっと入り口に着いたら、キャンプ場はさらに1.7km。草刈をしている人たちがいたので訊いてみると、まだオープンしていないが好きに使って良いと言う。天気が怪しいから東屋の中にテントを張るように勧められた。北海道はどこのキャンプ場もおおらかだ。さっそく東屋に荷物をおろし、来る途中2km程手前にあったコンビニまで買出し。流しは使えるが、トイレは鍵がかかっていて使えない。ま、いいか。

走行距離 86km
支出 1816円



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2010年6月21日月曜日

6/20 美瑛から富良野

天気は晴れだがすっきりした晴れではない。8時ごろ出発。兼島ライダーは少し先に出た。又どこかで合うかも知れない。美瑛は丘の町と言われる通り、小高い丸い丘が連なった様な地形である。このため、トラクターで耕した跡や植えられた苗が、なだらかな曲線を描いて居て美しい。写真ではうまく表せないのが残念







富良野が近づくとだんだん天気が怪しくなってきた。中富良野の売店で教えてもらった(ファーム富田)へ寄る。ラベンダーはちょっと早い様だが、温室では綺麗に咲いていた。よく手入れされた畑にたくさんの花が咲いている。ラベンダーから香水を作る工程などが見られる。観光客の人気スポットらしい。カレーライスがとても美味しかった。
今日の宿は富良野から少し離れた麓郷と言う所。今日も貸し切りかと思ったが、雨が降り始めてから、兵庫のライダー嵯峨さんが来た。勤続20年のリフレッシュ休暇だそうだ。10年毎にあるらしい。この宿は宿泊料600円で風呂も入れる。これが懐かしい五右衛門ぶろ。宮崎の家内の実家で入って以来なので、何年振りだろう。





風呂の前に時間があったので近所の「ふらの硝子」に行って見た。展示室がいくつもあって沢山の綺麗な硝子製品が並ぶ。何時か行ったベニスの店を思い出した。工房も有り、各種体験も出来る様になっている。製品も素晴らしいが、何より感心したのは店員や係の人の笑顔の素晴らしさ。通りいっぺんの笑顔ではなく、本当に親しみのこもった笑顔である。笑顔に会いに行くだけでも充分価値が有りそう。

走行距離 69km
支出 2247円

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6/19 旭山動物園

メールやブログを書いていたら、すっかり遅くなり、一番最後に9時頃、比布のライダーハウスを後にした。取り敢えずの行き先、旭山動物を目指す。およそ30km位。11時頃到着。入って間も無く、今朝ライダーハウスで別れたライダー兼島さんに会う。この動物園はうわさにたがわず楽しい所。土曜日ともあって人出も多い。色々な動物の生態を、色々な角度から間近で見て楽しめる様になっているのには感心する。また各種の説明は殆どがスタッフの手書き。とても親しみが持てる。



動物園で2時間ぐらい過ごした後、美瑛駅の近くのライダーハウス(丘)へ行った。何と、そこにまたまたさっき動物園で会った兼島ライダーが来ているではないか。彼は何度かここに来たことがあるらしい。もう1人、徒歩で北海道を回っていて、今はここにもう半年も住み付いて、バイトしている人がいた。
走行距離 56km
支出 3980円


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2010年6月20日日曜日

6/18 旭川 比布

4時に出ると言っていた学生2人が起きたのは5時。結局出発したのは6時過ぎ。予定とはこんなものだ。私も伊勢のチャリだーと一緒に8時頃出発。彼は北へ私は東へ。




予定では南へ下って小樽方面のはずだったが、昨夜伊勢のチャリダーが、美瑛、富良野は良いですよ、の一言であっさり予定変更して旭川方面へ行くことにした。地図を見ると留萌からが一番近い。留萌から内陸に入ると広い水田が広がる。見慣れた風景だが、建物だけが少し感じが違う。幸い坂は無く、順調に走る。ぽつんと直売所があり、ゆでとうもろこし有りの看板が目に止まったので、買って食べた。昨日から出始めたばかりだと言う。北海道のとうもろこしは初めてだが、とても甘くておいしかった。
旭川の手前15kmの川の対岸に神居古潭(カムイコタン)の旧駅舎があり、線路跡が自転者専用道路になっている。走りたかったが途中から入る道が無い。さらに行くと川沿いに旧道を利用した自転者専用道路があった。車がこないので安心して走れる。3時頃旭川に到着。ライダーハウスに電話して宿泊を依頼したが、旭川からさらに北へ20kmあると言う。地図上では近くに見えたのだが---。
旭川市はさすが賑やか。街の感じも内地の街と変わらない。広いのでなかなか市街地から出ないが、それでもやがては家もまばらになる。ライダーハウスがあるのは比布(ピップ)駅舎の隣。町が管理しているこのライダーハウスは素晴らしく綺麗。町の集会所をそのまま利用したような作り。シャワーも洗濯機も格安。宿泊料は協力金として300円のみ。先客が一人、車で北海道をあちこち走っている芳村さん。髪は白いが同い年。その後若いライダーが1人きた。大阪から来た兼島さん。



走行距離 98km
支出 2600円

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2010年6月19日土曜日

6/17 留萌 雨

予報通り昨夜から雨。移動は諦めていたので、朝からのんびりである。たこのすけ君は留萌高校に行くと言って早くから出かけ、バイクが焼き付いた兄ちゃんもどこかへ出掛けたので、伊勢のチャリダーと2人でだらりと過ごす。
午後スーパーカブのお兄さんが、その後原付きスクーターとカブの学生2人が来た。ちょっと先に来ただけだが、一応先輩面して、みつばちハウスのルールなどを説明。今日の泊りは客は計7人となった。伊勢のチャリダーと、今日の夕食はどうしようかなと相談した。昨夜のキムチ鍋は美味かったし、7人ならなお賑やかで楽しいかなと思ったが、外出した二人は何時帰るか分からない等、足並みが揃わないので、この話は無しになった。めいめい勝手に何か食べた後、だんだん話が弾んだ。その内たこのすけ君も帰ってきて留萌高校の話や、外出していたもう1人も帰ってきてバイクが焼き付きの顛末の話。みんなそれぞれの苦労話や、良かった所や良かった宿泊場所など、話は尽きない。明日早いので早めに寝ますと言っていた学生二人もフェリーに乗る前にカブがパンクし、一人がスクーターで修理してくれる店を探して雨の中を駆けずり回り、閉まっている店の玄関を叩いて不機嫌な親父に頭を下げ下げ、やっと直してもらった話など尽きることは無い。



走行距離 0km
支出 1670円

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2010年6月18日金曜日

6/16 留萌 みつばちハウス

4時頃、船のエンジンの音で目が覚めた。起きて見ると、数台の漁船が船の周りにぶら下げた網かごをクレーンで吊るして岸にあげ、ホタテを取り出しているのだ。大勢で忙しく働いている。
天気は予報通り曇り。昨夜は洗って干しておいた洗濯物は乾いていない。仕方無く、ポリ袋に詰めてバッグに入れる。 朝食を食べ、テントをたたみ、7時頃出発。予報では午後から雨、それもかなり降るらしい。留萌にあるライダーハウスはとても良いらしいので、今日はそこまで走って終わりにしようと思う。道の駅でチャリだーに出会う。留萌のライダーハウスから来たと言う。これから稚内までは走るらしい。180km位ある。荷物はあまり持ってないが、結構な距離である。
さらに行くと昨日のリヤカーお兄ちゃんにまた出会う。やはり今日は留萌のライダーハウスで泊まると言う。ではまた後で、と言う事で追い越してしばらく行くと雨が降り出した。予報では午後だのはずなのに。しばらく我慢して走ったが、だんだん強くなるのでバス停を探し、カッパを着て走り出したら止んでしまった。
ライダーハウス(みつばちハウス留萌)に10時ごろついた。昨日から泊まっている伊勢のチャリダーにいろいろ教えもらってチェックイン。この施設は井原水産と言う会社が支援して、商店街のボランティアが運営管理している。宿泊は無料だ。キッチンもテレビも冷蔵庫も布団も洗濯機もあって、旅人にとってはとても有難い設備である。そもそもこんな施設が存在する事が信じられない。



13時前にリヤカー兄ちゃんが到着15時頃、バイクが故障し、修理が済むまで滞在を余儀なくされたライダーが来た。これで今日の泊りは4人。
リヤカー兄ちゃんが留萌高校の学長と食事と言って出かけたので、夕食は3人でキムチ鍋を作った。


走行距離 28km
支出 1975円

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2010年6月17日木曜日

6/15 小平町鬼鹿 リヤカー兄ちゃん

一緒に泊まったおじさんチャリダーは、昨夜の内に別れを言って、朝4時頃出て行った。私も7時頃出発。天気は晴れで少し向い風。天気が良いと景色が良いので度々止まり、意外に進まない。暫くして日本海オロロンライン。両側は牧場が多い。遠別を過ぎた辺りから上り下りがきつくなり、気温も上がってきた。初山別の道の駅で昼食。風呂も宿泊設備もある立派な設備。小高い所に天文台も有り、そばのレストランからの展望はすばらしい。




その後は追い風になり、調子が上がって来た。小平に入った頃前方にリヤカー発見。もちろんあのリヤカーおじさんのではない。各所で噂を聞いた(たこのすけ)だ。追いついて話をした。三重大の学生で、1年休学して旅をしている。タコ焼き道具材料一式を乗せたリヤカーは重く、坂道では投げ出したくなる事も有るらしい。記念写真を撮り合った。彼はこの先の友人宅に泊まるとの事。


分かれてしばらく走り、鬼鹿ツインビーチキャンプ場に着いた。地元の人に訊いたら、まだ開いて無いけど大丈夫だよと言う。今夜の風向きを確認してテントを張っていたら、また別の人が、「ココのトイレは使えないが、向こうの海水浴場のは使えるから。水は飲めるから大丈夫だ」と、わざわざ教えてくれた。セイコーマートもすぐ近くなので有難い。隣はホタテの漁港

走行距離 93km
支出 1954円

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2010年6月15日火曜日

6/14 天塩

昨夜一緒に泊まった埼玉の安藤さんと7時頃出発。方向は反対だ。天気は霧。おまけに向い風。少し走るともう人家は無く、左は丸くて低い山が並び、右は日本海。抜海を過ぎるても景色は変わらず。何もない道を黙々と走る。向い風でスピードは10km程、時には8km。途中何度も止まりながら40km程行った所に大きな休憩所。男性2人が私の旗をみて話しかけて来た。2人共それぞれ車で北海道を放浪(失礼)している様だ。男性の一人がこの休憩所を掃除しているおばちゃんに話しかけた。このおばちゃん、すぐ側で牧場をやっていると言う。牛乳を飲ませて頂けると言うので、男性と一緒について行った。山の間の道を抜けるとすぐそこは意外にも広い平地で牧場が点在している。さすがに生乳は飲まない方がいいらしい。たいてい下痢をするとか。一度加熱した物をいただく。美味しい。牧場は数あるが牛乳を飲ませてもらったのは初めて。感激である。ペットボトルにも詰めて戴いた。男性(田中さん)は生乳を分けてもらっていた。寺本牧場さん有難うございました。






その後も霧の中を延々と走る。昼は稚咲内でたった一軒ぽつんと有る食堂で昼食。左はサロベツ原野に変わって来た。天塩まで15km程の所の休憩所で女性ライダーに出会った。小型バイクでライダーハウスで泊り継いで北海道を回ると言う。桃岩荘も是非行きたいと言っていた。もう一人男性も居てこの人も車に自転者を積んであちこち走っているらしい。
やっと天塩に着き、食料を買ってライダーハウスへ。ここは鏡沼海浜公園。キャンプ場にライダーハウスが併設されている珍しい所。200円と安い。プレハブの少し歪んだハウスには先客が1人居た。チャリダーだ。年は少し上か。大阪から来た村上さん。今回は北海道を半周らしい。何度もロングツーリングをしているベテランだ。
側に温泉があるので入ってきた。宿泊設備まである立派な設備。公園も温泉も町営では無く民間委託だと言う。昨夜の稚内にもあったが、果たして採算は合うのか。ついつい心配してしまう。

走行距離 69km
支出 950円

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6/13 再度稚内

昨夜、バンガローの客が釣って来たと言うヒラメを捌きはじめた。マナイタ(テーブル)を貸したら、お裾分けを戴いた。ヒラメの刺身なんぞ滅多に戴けない。大変美味しかった。
鴛泊のフェリーに乗場へは、来た道を戻れば近いのだが、せっかくなのでぐるっと回る事にした。昨日鴛泊から沓方へ来る時は良い天気で、自転車道にはカモメが乱舞し楽しかったが、今朝は霧で陰気な感じ。40km程だがアップダウンが多く結構大変。島の西側は廃屋が特に目立つ。フェリー乗り場が近くなってようやく晴れてきた。14時過ぎのフェリーに乗り、16時頃稚内に到着。ライダーハウスはいくつもあるが、ノシャップ岬を回った先のライダーハウスフレンドに電話しておいた。ノシャップ岬一帯はあいにく濃い霧で何も見えず。ライダーハウスのおじさんの話では、天気の良い日は何時も朝夕は霧が出るらしい。今日は珍しく風が無くて温かいとも言っていた。客は私一人だ。焼酎を頂きながら、おじさんの昔話を聞いた。稚内には戦後進駐軍のキャンプがあり、米兵相手の飲み屋でずいぶん儲けたらしい。8時頃若いチャリダーが来た。埼玉の人。ついつい遅くまで話し込み、ブログの更新が出来なかった。



走行距離 51km
支出 4181円

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2010年6月14日月曜日

6/12 ラジオに出演

起床時間前に目が覚め、早めの朝食。5:40から食べられる。勿論現地時間。
暫くすると大音響で北原ミレイの石狩挽歌が雑音混じりでかかった。起床時刻だ。早めに起きていて良かった。これでは余りにも心臓に悪い。帰りの荷物はフェリー乗り場まで運んでくれると言うので有難い。7時に桃岩荘をチャリダー2人と歩きの客4人くらいで出発。ヘルパー全員と客が見送りしてくれる。行ってらっしゃい、また帰っておいでと大きな声で旗を振り歌って踊りながら。霧で霞んで見えなくなってもずーっと続く。こちらも負けずに行ってきま〜す、また来るよ~と。お互い声が聞こえなくなるまで何度も。
フェリー乗り場に着いて番組あて写真とメッセージを送った。(NHK第一どよう楽市)ところが肝心の10時過ぎ、携帯が圏外になってしまった。これでは電話で番組に出演できない。乗り場の中や外をあちこちする。時間がない、気が焦る。10時10分頃やっとアンテナが立った。と、間もなく担当者から電話があって番組に出る事ができた。ぜんばさんから何を聞かれるかと少し緊張したが、返答に困るような質問もなく、無事終わった。
午後のフェリーで利尻へ行くのに待っている間に、桃岩荘の客がフェリーに乗るので、殆どのヘルパーと泊まり客まで来て、見送りする。いや、見送りなんて物ではない。旗を振って踊って、大声で「行ってらっしゃい」「また来てね」と連呼する。それはもう、知らない人はびっくりする位。
15時半頃利尻党に着き、約13km先の沓方のキャンプ場目指す。キャンプ場は道からすこしあがったとこるに有り、とても綺麗な所。他にテントの客はいない。バンガローがひとつ使われているだけ。管理人のおじさん曰く、最近は客が来ない。テントは私で今年4人目だそうだ。






走行距離 18km
支出 3380円
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2010年6月13日日曜日

6/11 礼文島 その2 桃岩荘

桃岩荘はトンネルをくぐって急坂をどんどん下り、舗装道路を外れ砂利道を更に下った所にある。元はニシン漁の番屋だそうだ。面白いと言うより衝撃的な宿。昔のユースホステルを私は知らないが、聞き及んだ知識の限りでは、昔の面影を色濃く残した、なんて言う生易しい物では無い。ユースホステルをよりパワーアップさせたような所だ。酒は当然ダメ。起床消灯などは厳しく定められているのはもちろん。起床は6時半、消灯就寝は10時半。それに30分の時差がある。進んでいるのだ。19時頃、愛とロマンの8時間コースを歩いてきたここの客が帰って来ると、ヘルパー全員が屋根に上がり、旗を振って大声で迎える。もちろん今いる客も一緒に迎える。食事のあとはミーティング。何をやるのか楽しみにしていたら、これが圧倒的な迫力で進められる。折りしも丁度日没時、全員外にでて夕日に向かって大きな声で歌を歌う。ヘルパー(スタッフ)の一人が大声で歌詞を先読みするので、みんなで歌える。3曲目は吉田拓郎の(落陽)最後のフレーズを日が完全に落ちるまで繰り返す。みんなの顔が赤く染まっている。何故か感動的なシーン。
この後、礼文島の紹介、明日のハイキングの紹介、歌唱指導や踊りの指導がそれぞれのヘルパーによって面白おかしく、しかも体育会系のノリで過激に行われる。おじさんにはちょっとついて行けないところがあるが、客層をみると結構同年代が多い。今日の客は全部で20人余り。外国人も。イスラエル,ハンガリー。
桃岩荘の前でくつろいで居る泊まり客


今日の走行距離 46km
道を間違えて走った分も含む
支出 9036円
内フェリー3190円
宿泊 4950円
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6/11 礼文島 その1

バス停ホテルも長く居ては迷惑になるので6時頃出発。今日も良い天気だが少し風がある。稚内までのんびり走る。コンビニで少し買い物。北海道はセイコマートがたいていの町や村に有り、ずいぶんお世話になっている。有難いのはお総菜が小分けで売られていること。一人分に丁度良い。野菜もある。弁当だけではどうしても偏るが、多少高めでもそれらを買う事で バランスが保てそう。バナナも一本から買える。特にパンは大きくて美味しい。しかも殆ど98円。会員特価もあるので会員にならない手はない。これは釧路のライダーハウスのおっちゃんに教わった。
稚内まで来ると礼文島も利尻島もすぐそこ。次のチャンスは無いかもしれないと思うと急に行ってみたくなった。待ち時間が長いが10:50に乗る事にした。
船はいつ乗っても何故かワクワクした気持ちにさせてくれる。いかにも旅行している気分になれるから。
礼文島に着き、携帯のアンテナ表示を確認するとOK なので取り敢えず安心。と、同じ様なチャリダー発見。若い人だ。話をするとやっぱり日本一周。東京からだと言う。実家は何と家内と同じ宮崎の都城。ここ礼文島のユースホステル桃岩荘が面白いらしいですよと教えてくれた。



まずキャンプ場へ行ってみた
が、途中で携帯が圏外に。明日のラジオ出演があるのでここはだめだ。さっき教えて貰った桃岩荘に電話を入れた。ソフトバンクはと訊くと、圏外らしい。でも歩いて一時間と近いので、明日朝、港まで戻って来れば良いかと宿泊を依頼した。場所は、トンネルを抜けて暫く行ってから砂利道を下った所と聞いた。てっきり海岸通りと思って走ったが、トンネルが無い。5kmほど走って行き止まりになってしまった。戻ってスタンドで訊くと山越えでないと行けないと言う。この島は西側には道路がないのだ。かなり急坂らしい。仕方無く走り出したが、今まで一番と思える様な急坂。幸い距離は短くようやくトンネル。ここからは下りのはず。少し余裕がでたのでトンネル入り口から桃岩展望台への遊歩道があったので上がってみる事にした。上まで登るってみると利尻富士が綺麗に見えた。



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2010年6月11日金曜日

6/10 宗谷岬へ

枝幸町道の駅の公園。4時頃、鳥の声で目が覚めた。今まで聴いた事の無い鳴き声だ。暫くして出てみると、外は霧で真っ白。日が高くなるに連れみるみる晴れて来た。残り物のパンとチョコレート。それにコーヒーで朝食を済ませ、ヒゲも剃り、6時半頃出発。暫く走ると途中にきれいな公園があったので寄って見ると2、3人で芝刈りをしている。北海道の公園は良く手入れがされていて素晴らしい。
空はスカイブルー、風は追い風、左はグリーンの草と山、右も草原のグリーンと、その向こうはオホーツク海のマリンブルー。ラジオからチャックベリーの軽快なギターサウンド。こんなシチュエーションは滅多に無いので軽快に走る。
左側にクッチャロ湖があるはずだが残念ながら見えない。猿払村の道の駅で交通安全小旗を貰った。




向うからおじさんチャリダーが来た。幸い車が来てないのでUターンして声を掛けたら、そのおじさん、急に止まったものだからバランスを崩して道路の向うへひっくり返ってしまった。幸い草の中で怪我はなさそう。訊くと広島の人で、飛行機で千歳に着き、そこから北へ上がって宗谷を回って来たと言う。今夜はこの先のライダーハウスに泊まる予定らしい。名刺を渡して別れた。後で電話すると言っていた。足元を見るとビンディング。さっきこけたのはこのせいであろう。
宗谷岬が近ずくとまた上りが続く。丸っこい丘を並べた様な地形で、内地ではあまり見ない。景色が良いので何度も止まって見る。峠を超えると暫く海岸線をくねくね走り、ようやく宗谷岬。最北端だ。


天気が良いので眺めも良い。観光客も他の岬に比べると多い。後の小高い丘に上がって暫く眺めを楽しんだ。もう4時。今日の宿と思って、近くのライダーハウスに電話すると、まだやってない。困った。民宿はあるがこんな所は高そうだし。仕方ないので稚内のライダーハウスまで行こうと走り始めた。稚内までは30km。行けない距離では無いが今日の走行は既に100kmを越えている。無理はやめてバス停にしよう。海岸線にバス停が点在するが適当なのが無い。民家のすぐ前などと言うのは避けたい。あまりボロは困る。ようやく集落の外れに小さいのを見つけた。中は西日で温室の様だ。


本日の走行距離 121km
(追い風で距離が伸びた。少し走り過ぎ)
支出 2122円

夜、ひっくり返ったおじさんから電話が来た。広島へ来たら連絡してと言っていた。

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2010年6月10日木曜日

6/9 枝幸町

8時頃紋別のライダーハウスを出てさらに北へ向かう。北海道の町の名前は面白い。興部(オコッペ)町、この辺は酪農の牧場ばかり。晴れてはいないがわりあい暖かく、穏やかな天気なのでか牛ものんびり横たわっている。ある牧場の入り口に交通安全の旗と一緒にトラクターが両側に二台掲げてある。


北海道は全国でも一二を争う交通事故の多さと聞いた。そのせいか至る所に交通安全ののぼりや旗が目立つ。交通安全と書いたお地蔵さんも道端で良く見かける。このトラクターも安全運転を願っての物であろう。道の駅おこっぺで牛乳を飲んだ。さすが本場物は美味しい。しかし1リットルに換算すると1000円を超える。
かつては此処にも鉄道が通っていて、1989年に廃線になったとある。この様な場所があちこちにあって、何か寂しげな感じがする。廃校も北海道に来てからいくつか見た。左に牧場、右にオホーツク海を見ながら走る。雨雲がやって来ては時々雨を降らせる。幸い長くは続かなかった。今日はどこに泊まろうかと、枝幸の道の駅マリンアイランド岡島に来た。裏側に無料のキャンプ場がある。さらに横には立派な公園。天気が気になるので屋根のある所を探すと、奥の方に東屋があったので、今日はここに泊まることにした。

これは朝の写真


今日の走行距離 89km
支出 1347円

途中オジンチャリダーに出合う。埼玉の人でフェリーで苫小牧まで着て、そこから北へ上って来たそうだ。これから摩周湖の方へ行くと言う。でもタイヤはオフ用でおまけにかなり磨耗している。それでは大変だから、早く自転車屋を見つけて、舗装路用にに変えた方が良いと言ったが、果して自転車屋があったとしてもタイヤがあるか?名刺をわたして連絡下さいと言って分かれた。


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2010年6月9日水曜日

6/8 紋別市

久し振りにまともな所に泊まって良く眠れた。温か過ぎるくらいであった。
昨夜のオーナーの話によると佐呂間町では、毎年100人くらいのペースで人口が減っているそうだ。北海道の人口の大半は札幌周辺に集っており、地方は急速に過疎化が進む傾向にあるらしい。
朝食でも話がはずみ、出発は9時頃になってしまった。オーナー夫妻と一緒に泊まった御兄弟とで記念撮影をして出発した。




御兄弟のお兄さんから、福岡に来たら寄って下さいと住所を書いてくれた。オーナーからこの先の道は上り下りがきついので、岬を回る道が良いですよと教えられ、その通りに行って見た。昨日来ようかなと思っていたキャンプ場のある所だ。車もこないし走りやすい。サロマ湖の岸辺を通り、暫くして元の国道に戻った。その後も上り下りは続くがそれ程きつくは無い。ずっとサロマ湖を左に見ながら進む。サロマ湖は大きいのでなかなか通り過ぎる事ができない。忽然と道の駅。甘いものが欲しくなったのでロイスのチョコレートを買った。内地では見た事のないブランドだが美味しいのです。
その後は牧場や畑を間を通り抜け湧別。小さいスーパーでおにぎりとパンと牛乳を買って湧別川の橋のたもとで昼食。あと20数キロで紋別だ。途中の郵便局で少しお金をおろす。隣に真新しい立派なバス停があったので、そこで休憩しながら今日の宿に電話した。ライダーハウスはたのや食堂。女の人が出て、留守にするから勝手に上がって休んでいて、と言う。宿が決まったので安心してブログの更新やメールチェックをゆっくりやった。4時半頃ライダーハウスに到着。ガレージの奥に入り口が有り、留守でも勝手に使えと書いてある。上がって荷物をおろし、隣の食堂へ行って見たがやはり留守。7時頃まで待ったが帰ってこない。食堂で夕食だ食べられるかと思っていたがどうやら無理な様子。仕方がないので自転車で店を探すが、パチンコ屋や自動車の修理工場などばかりでそれらしき店が無い。1kmほど離れた所でやっとセブンイレブンを見つけ食料を購入した。今夜はカルビの焼肉と、おにぎりと、たけのこの土佐煮と、ひじきの煮物。弁当を買うより少々高くつくがやむを得ない。自炊化として有り、鍋も食器も揃っているがコンロは無い。真ん中に薪ストーブがあるがカルビを焼くために火を起こすのも面倒なので自前のコンロを使う。8時頃ようやくおばちゃんが帰って来た。食堂は昼しかやってない。風呂はと訊くと、今はまだ客が少ないので沸かさないと言う。宿泊料はライダーハウスとしては高めの1500円。おつりと一緒に鮭の切り身の煮付けを持って来てくれた。風呂に入れないのでストーブで薪を燃やして湯を沸かし、体を吹いてさっぱりさせて寝た。



本日の走行距離 82km
支出 3567円
(宿泊料1500円)

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2010年6月8日火曜日

6/8 (5/23)のクイズの答

5/23 に出したクイズの答えを書くのを忘れていた。
この歩行者用信号機のすごい機能はボタンを押してから6秒で歩行者用信号が青に変わる事だ。殆ど待つ必要は無い。館林の歩行者用信号などは、待ちくたびれて青に変わる前に渡ってしまう程である。歩行者用はこうでなければならない。是非見習って頂きたいものである。


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6/8 サロマ湖

リヤカーおじさんこと中村さんに又会おうとは思わなかった。
彼は標津から224号線を斜里まで来た訳だが、たまたま道路から見覚えのあるテントが見えたので私だと分かったらしい。テントを張った位置もたまたまだし、この場所だって、たまたま他のキャンプ場やライダーハウスが休みだったので決めただけ。方向は同じとは言え不思議だ。彼はここにくる途中の根北峠超えのとき、前方に明らかに鹿とは違う動物が居たので、かなりビビったそうである。熊出没の可能性はどこにでもあるので無理のない事。クマ除けに空缶を引きずっているがおかしい。でも安上がりな良いアイデア。
朝飯を一緒に食べ、彼はひと足早く6時過ぎに出発。私は霧雨が止むのを待って、8時過ぎに出た。斜里からは畑や牧場の間を延々と通る。途中に小清水原生花園があったので寄って見た。駅には珍しく、駅員もいて観光客も沢山いる。今は黒百合が咲いていると言う。初めて見るが意外に小さい花だ。誰かが「黒百合は〜恋の花〜」
と歌っているのが聞こえる。そう言えばそんな歌があったっけ。
ズームがないので見にくいですが



涛沸湖の横を走り抜けてしばらく行くと網走に着いた。道の駅のザンギ定食は500円とお値うち。ちなみにザンギとは鶏の唐揚げの事です。
網走といえば何と言っても有名なのは刑務所。ちょっと興味があったので網走監獄博物館へ行った。入ってみようと思ったが、入館料があまりにも高いので外から眺めるに留まった。しかし刑務所が観光名所になっている所は珍しいであろう。



網走湖から能取湖を通ってずっと自転者専用道路があったので、走って見た。走って見た。幅2m位でセンターラインもあり、とても良い道。網走湖が見え隠れして綺麗だ。自転車はほとんど通っていなくて快適だ。途中に駅らしき物がありSLが展示してある。と言う事はこれは線路跡。それで納得。ところがその後行けども行けども木立の中の景色は変わらず。とうとう飽きて国道へ出たが、長さを見てびっくり、40kmもあるのだ。そろそろ今日のやど探し。キャンプ場もあるのでそれでも良いかと思っていた矢先、寒い風が吹いて来たと思ったら、海の方からドライアイスの煙の様に霧が押し寄せて来た。これではキャンプも困るなとガイドブックの旅人宿サロマニアンを予約した。ところが何と言う事、間もなく晴れ間が見えて、一時間もするとすっかり晴天に。今更断る訳にもいかないし、まっ、良いか。宿はサロマ湖のそば。若いご夫婦でやっている。客は全部で3人。
夕食は客もオーナー夫妻も一緒に食べる。オーナーの色々な話も聞けてとても楽しい。オーナーは何と三重県津市出身。同県人だ。客の兄弟は出身が福岡で、お兄さんは福岡に住み、弟さんは美瑛でやはりこの様な宿をやっているとか。弟さんは郵便局巡りが趣味。地方の小さな郵便局まで巡り、100円づつ貯金をして回るコレクターの一種。でも初めて聞いた趣味。色々な方がいるものだ。

夕方のサロマ湖


今日の走行距離 88km
支出 6641円
(宿代一泊二食5200円)

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2010年6月7日月曜日

6/6 斜里

ウロトの海岸で朝を迎えた。山が近いのに7時前から陽がさして来た。昨日買って置いたカット野菜と豚肉をコンソメで煮た。ご飯はさとうのご飯と同じものを15分煮て食べる。後はコーヒー。
昨日の男の人がいたので、歯磨きをさせてもらい、少し話をした。漁師だ。船も網も億単位の金額だが、良い時はそれをはるか凌ぐ売上になると言う。就職難の昨今、若い人も結構いるらしい。おばあちゃんに宜しくと言い置いて9時頃出発。ここウトロは非常に風光明媚な所。あちこち見て回ったり、大きな岩に登ったり、ブログを書いたりしている内に昼になってしまった。ウトロから斜里は35kmくらい。途中から少し海岸を離れる。左手に広大な畑の中に雄大な山。さらに行くと先の尖ったこれも大きな山。道の駅で山の名前を訊くと、先のは海別岳。後のは斜里岳と分かった。いずれも残雪が美しい。当てにしていたライダーハウスは休み。道の駅でキャンプ場を調べてもらいそこへ行く。キャンプ場は斜里岳が見える格好の場所。芝生も良く管理が行き届いている。



管理人のおじさん、「キャンプか?だったらそのトイレの後ろの方が良いな、東屋も好きに使っていいぞ」
と言う訳で今日は無料で貸し切り。のはずであった。ところがである。食料を買出しに行って、コインランドリーがないので洗濯をして、干している所に現れたのである。あのリヤカーおじさんが。何と言う事、これで三度目の遭遇。さすがに納沙布岬や知床峠は行かなかった様であるが。今日は標津から、ここ斜里まで60kmくらい歩いて来たのだ。



本日の走行 44km
支出 2256円

二人仲良く、唯一明るいトイレでブログを書く。

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2010年6月6日日曜日

6/5 知床峠

朝は昨日と変わらず霧雨。でも天気予報は午後から晴れ。(熊の入った家)を出る。出がけにオーナーに挨拶に行ったら、熊は大丈夫だと思うが念のために、と言って爆竹をくれた。でもこんなものに火をつけている余裕はあるのか?クマ鈴も持った方がと言うので、金物屋で購入。少し空が明るくなって来たので期待が持てる。10時半頃知床横断道路に入った。途中のトイレで西村さんと言う、いかにもアウトドアマンと言う感じの人と出会い話をした。古典的なスタイルで自転車旅行している私を見て嬉しくなったと言う。彼も以前自転車で日本一周したそうだ。今日は羅臼岳にマウンテンバイクで登るのらしい。熊は?と訊くと、「時々逢うよ、怖いけど、いないとまたスリルが無いから」と。すごい人もいる。写真を取り合って分かれた。また会えると良いけど。
坂は思った程きつくなく、何とか乗ったままで行けそう。車は結構通るが、ぱたっと10分くらい通らない事もあり、そんな時は少々不安になる。道路が良いので熊鈴が鳴らない。あっちにつけたりこっちにつけたり。結局足首につけた。ラジオも音量を上げた。鹿はすぐ側にいる。道の両側は残雪が沢山。



一時晴れて来て山裾が見え始めたが、又霧がかかる。
道はほぼ一定の斜度。何とか上る。峠に近くなった頃急に霧が晴れて来た。最後のカーブをまがった時、素晴らしい残雪の羅臼岳が見えた。峠に着くと、何とも言えない景色。羅臼岳を始め他の山々も山肌の黒と残雪の白のコントラストが何とも言えない。30何日もかけてここまで来たが、そんな苦労が一瞬で吹っ飛ぶようだ。



しばし景色に見とれた。下りは快適。景色もまた素晴らしい。羅臼側と違い、両側の木々は新緑。抜けるような青い空と目に眩しい新緑、間には雪を残した山々。止まっては振り返り、止まっては振り返りで、降りてしまうのがもったい無い。
ネイチュアーセンターで鹿ハンバーグを食べ、荷物を置かせてもらって知床五湖へ行って見た。
時間の都合で2湖しか回れなかったが、ここから見る羅臼岳も素晴らしい。



もう5時。今日の宿はまだ未定。ガイドブックの宿や、キャンプ場に電話したが未だやってない。町の方に降りて、おばあさんと男の人が居たので、どこか泊まれる所はと訊いて見た。おばあちゃんは空いてる部屋があるからと言ったが、男の人はそれを遮り、そこにテント張っても良いよと言う。結局その家の目の前の海岸でキャンプする事にした。水は勝手に使って良いと言う。有難い。おばあちゃんは一生懸命話しかけて来る。14で高知からここに来てもう60何年。やっぱり内地が良いねなどと。目の前にある国民宿舎の風呂に入り、おばあちゃんに教えてもらった店で海鮮塩ラーメンを食べた。今まで食べたラーメンの中で一番かもしれない。

本日の走行 63km
支出 2990円
(ラーメン屋で生ビールと行者にんにくも頂いたので少々余分に
かかった)

PS 夕日がとても綺麗だった。

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2010年6月4日金曜日

6/4 今日も羅臼

昨夜は結構降った。朝には上がったが、はっきりしない。天気が悪いのに知床峠を越えるのは嫌なので、一日休む事にした。このところ頑張りすぎで足が少し痛い、休養には丁度良い。朝は適当に食べ 、昼前に羅臼の町まで行って見た。「純の番屋」と言う食堂で煮魚の定食を食べた。
ドラマ(北の国から)で使われた家を再現した物だそうだ。


ちょっと高いと思ったが、出て来た物を見て納得。美味しかった。




買える途中に足湯があったので
入って見た。気持ち良いと思っているスキに、又カラスにやられた。でも残念でした。それは捨てようと思っていたゴミです。からすが近くに散らかしたので仕方なく片付けた。宿に帰って午前中読み掛けた本の続きを読む事にする。
館林は30度を超えたと言うのにここは10度を少し超える位。鳩山さんが総理を辞め今度は管さん。また御遍路参りをする事にならないよう願いたい。

今日の走行距離 14km
支出 4744円
休みの日は意外に金がかかるのです


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6/3 羅臼へ

朝はカラスの鳴き声で目をさました。昨夜は少し雨が降ったようだ。昨日の残りのおにぎりとパンとインスタントみそ汁にネギを刻んでいれて朝食。テントを畳むため荷物を外に出しているとカラスがいつの間にか近くにいる。食べ物を狙っているのだ。特に狙われるレジ袋は沢山持っている。カラスの方を見ると、知らん顔している。まるで「俺は何も狙っていないよ」とでも言いたげに。でもちょっと目をはなすと、さらに近くに来ている。
取り合えず袋はバッグに詰め込んでテントを畳むが、敵はゴミを入れたレジ袋を狙っているのだ。石をなげるふりをすると一旦は逃げ出すが、またいつの間にか側にいる。ゴミ袋も隠すと、しばらくしてようやくいなくなった。前にも書いたが、三陸から北海道はカラスに要注意である。
そんなこんなで、最後にコーヒーを飲んで出発したのは8:45頃。R244を羅臼目指して走る。霧だが昨日のようには濡れない。風も殆どないので走りやすい。キャンプ場の人は、羅臼までの道は上りが殆ど無いと言っていた。標津町のコンビニで、標津を過ぎると羅臼まで店が無いと言うので昼の分まで食料を買った。道が平坦だったのは標津を過ぎた辺りまでで、その後はやっぱりアップダウンが続く。スノーシェルターが続く辺りが一番の上りであった。2時半頃ようやく羅臼についたが、今日の予定の宿(熊の入った家)に電話すると、さらに7km程先だと言う。気を取り直してもうヒト踏ん張り。森繁久彌の銅像の前を通って、やっと到着。びっくり。民家の周りに鹿がうようよいる。道路脇にも。まるで奈良公園状態。



3所過ぎようやくライダーハウス(熊の入った家)に着いた。昭和61年に以前の家が熊に入られたとか。新聞記事が貼ってあった。




今日も広い部屋で1人である。部屋の隅に昆布が置いてあるのでいい匂いがする。まだ食堂はやってないけど、と言いながらも作ってもらったさんま定食を頂いた。外を見ると鹿がうろうろ。道路の向こうにも鹿の群れ。
本日の走行 63km
支出 3561円



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