2010年9月12日日曜日

9/11 宿毛(すくも)

宿毛の13km手前の道の駅。
昨夜は変なおじさんに捕まって遅くまで話をした。この人、石屋さんなのにやたら車に詳しく、特にトラックが好きらしい。興味があるのでいろいろ聞いていたら11時近くになり、芋を茹でて食う時間も無くなった。残っていたおにぎりと、昼間芋と一緒に買ったぶどうが夕食。国内の墓石業界も中国製品に押されて危機的状態のようだ。製造原価低減を求めて海外へ出て、その挙句の事である。
夜は涼しくなってテントの中でも暑くはないが、昨夜は騒音で困った。この近辺は長い直線なので、夜中にぶっ飛ばす奴がいる。それも行ったり来たり。5時頃、直売所に野菜などを出す人が、自動販売機でコーヒーなどを買う音で目が覚めた。朝飯に芋を茹でていたら、前後にコンテナを付けた自転車のオヤジが来た。自らホームレスと言い、去年の10月からあちこち回っていると言う。金はどうするのかと訊くと、自動販売機のおつりの取り忘れや、下に落ちているのを集めると結構食いつなげると言う。この間のお遍路さんは、托鉢で何とかなると言ったが、色々な人がいるものだ。この人よく見ると若い。まだ50歳だと言う。割合ちゃんとした身なりだし話し方もマトモなので現役復帰も可能と思うが、もう定職に付く気は無くなったと言う。今のほうが気楽だと。動けなくなったらどうすると訊くと、お巡りにも同じ事をよく言われると言う。先の事は考えてないようだ。いろいろ訊くと、放浪のための独自のノウハウをよく掴んでおり、仕事に就けばそれなりに出来ると思うのだが。慣れた手つきで自動販売機をチェックしている。多い時は一日2000円位になるらしい。
宿毛を過ぎてから56号線を外れて海岸の県道7号線を行く。これがまた大変な道。初めこそは広いし坂も少しだったがその内3m程に成りカーブと上りの連続。途中から道は広くなったが、坂は急になるばかり。いろは坂もビックリである。最後は押して上る。ようやく峠に着いたら、今度は上りよりも急な下り。危なくてブレーキから手が離せない。下り切った所が深浦。そこからまた上り。今度はトンネルが抜けており、あまり頑張らなくても済んだ。このトンネル、旧の狭いほうが通学用の歩道になっている。今まで通った事のある歩道トンネルとは違い照明は明るく壁は白く塗装され、子供が作ったであろうモザイクの絵が何枚も飾られていて楽しい。






宇和島まで25kmのところにキャンプ場を見つけた。目の前に風呂もある。もうすこし走るつもりだったが、止めてここに泊まることにした。キャンプ場の料金は300円とお手頃である。場所はフリー。入り口に近い所は家族連れが多いので、一番奥に場所を取った。芝生もきれいである。



-- Post From My iPhone

0 件のコメント:

コメントを投稿