2010年9月26日日曜日

9/21 モッチョムが見える 山荘

4時ごろ目が覚め、何げなく窓の外を見ると凄く星がきれい。外に出てみるとオリオン座が正面に見える。冬の星座だ。すぐそばのシリウスがギラギラと輝いている。この時期でこれだから冬はさぞかしであろう、是非見たいものだ。朝日が出てくると裏に聳える山が素晴らしい。モッチョムというらしい。







日高さんの薦めもあって(千尋の滝)に行く事にした。道は良いが急なので自転車は無理らしい。約3km。車やバスがスイスイと追い抜いて行く。滝は今までみた滝とはぜんぜん違う。落差はそれほど大きくはなさそうだが
周囲が開けたV字谷の底から、水が流れ落ちる景色は雄大である。






滝入り口に軽のワンボックスでジュースを売っている。さとうきびジュースとあるので迷わず注文した。さとうきびの茎を機械に入れて絞る。まさに絞りたて。酸化しやすのだそうだ。味の調整に氷を少し入れてくれた。おいしいがかなり甘い。むかしかじった、とうもろこしの茎の香りがする。10年ほど前にタイで初めて飲んだスッキリした甘さとはまた違う甘さである。さとうきびも種類がたくさんあるとのこと。屋久島でさとうきびジュースを飲ませるのはここだけだそうだ。と言うか、このおじさんがジュースにするためにだけ栽培した物だという。
山荘に戻る途中で昼食を買いにコンビニへ歩いて行く事にした。かなり距離があるので自転車で行きたいところだが、山荘はかなり高いところに有り、そこまで自転者を取りに戻り、さらに買い物してから押して上るのは大仕事。昨夜も汗だくだった。
コンビニと言ってもローカルなもの。おにぎりも弁当も売り切れらしく何もなし。仕方なくパンをいくつか買って戻る。途中珈琲の看板が。何か食べ物が有るかもしれないと入って見た。およそ店らしくない作りで、真ん中のテーブルはおばちゃん3人が陣取っている。店主らしき人が奥のテーブルからパソコンを片付けて席を作るようだ。おばちゃんの一人がここへどうぞと席を開けてくれたので、そこへ座る。どう見ても食べ物はなさそうなのでコーヒーを注文する。なんと保温ポットで出て来た。一杯ついでもまだ沢山有る。おばちゃん達しばらくお互いに喋っているだけだったが、その内こちらに興味が出てきた様で、どこから来たとかどこへ行くとか訊いてきた。小一時間ほど話していて、みなさん帰ると言うので私も帰ろうとして、支払いをと思ったら、一番年上らしいおばちゃんが纏めて払ってくれた。コーヒーは250円。3杯分もあって驚きの安さ。一緒に歩いているうちに一番年上のおばちゃんが他の二人に「ご飯食べてないでしょう。インスタントしかないけどうちに寄って食べて行けば」と言っている。メガネをかけた人が「じゃーあんたも一緒にどうですか」と言ってきた。特に依存は無いので一緒に付いて行った。
おばちゃんの家は、私が借りている山荘の上り口だ。大きな家に一人暮らしだそうだ。ラーメンと、一人分多く作ってしまったうどんも頂いた。
そのうちもう一人かなり若い人が現れた。先ほど珈琲屋で席を勧めてくれたメガネのおばちゃんが私に「今日は時間有りませんか?ボランティアしませんか?晩ごはん後馳走しますよ」と言う。この人藤田さんは今引越しの最中らしい。あとからきた女性大島さんは引越しの手伝いに呼ばれた人。結局私も引越しに手伝いをすることになり、車に乗せられる。
右からこの家の主、日高さん高山さん藤田さん大島さん。






途中もう一人の人、高山さんの家に寄る。すごく広い敷地。訊くと1500坪。敷地内を川が流れており対岸にバナナの木、ニワトリのケージなどがある。海岸寄りの土地が売りに出たとき、他の人に買われて家を建てられたらせっかくの見晴らしが台無しになるので、売れる前に買い取ったとか。家は御主人が建てた、と言うかよく見るとあちこちが未完成。御本人はもう完成したつもりでいるらしいとの事。藤田さんの家に行き、大島さんと軽自動車に荷物を詰め込み、次の家とを何度か往復。今の家は相当のボロ。壁も押入れも隙間だらけ。壁と屋根の間から空が見えるくらいの隙間。敷居も鴨居も減り、引き戸はまともに動かない。驚いた事にこんな家でも次の借り手がもういるらしい。今度の家も相当な古さだが前よりは少しましか。それでも廊下は床が抜けてブカブカ。建具の立て付けは悪い。以前豆腐屋をやっていたと言う事で五右衛門風呂のような大きな鍋とかまどが有り、横には大きな物置も有る。ここを借りていた人は町営住宅が当たったらしい。屋久島は家を借りたいと言う人が多いので、古い家でも結構借り手がつくらしい。5時すぎ、適当な所で切り上げる。大きな家具は明日福岡から軽トラックで手伝いにくる人がいるらしい。その日は藤田さんにYーVITAという店で夕食をごちそうになったが、この店のまだ若いご夫婦が藤田さんのあとのボロ家に入るとのこと。帰りは4km程の道のりを歩いて帰った。藤田さんの家は1km程。そこからは独りで。幸い月明かりであったが、山荘に上がる坂道は真っ暗。100均のライト付きキーホルダーが役にたった。
走行距離 0km
支出 1333円

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