2010年6月6日日曜日

6/5 知床峠

朝は昨日と変わらず霧雨。でも天気予報は午後から晴れ。(熊の入った家)を出る。出がけにオーナーに挨拶に行ったら、熊は大丈夫だと思うが念のために、と言って爆竹をくれた。でもこんなものに火をつけている余裕はあるのか?クマ鈴も持った方がと言うので、金物屋で購入。少し空が明るくなって来たので期待が持てる。10時半頃知床横断道路に入った。途中のトイレで西村さんと言う、いかにもアウトドアマンと言う感じの人と出会い話をした。古典的なスタイルで自転車旅行している私を見て嬉しくなったと言う。彼も以前自転車で日本一周したそうだ。今日は羅臼岳にマウンテンバイクで登るのらしい。熊は?と訊くと、「時々逢うよ、怖いけど、いないとまたスリルが無いから」と。すごい人もいる。写真を取り合って分かれた。また会えると良いけど。
坂は思った程きつくなく、何とか乗ったままで行けそう。車は結構通るが、ぱたっと10分くらい通らない事もあり、そんな時は少々不安になる。道路が良いので熊鈴が鳴らない。あっちにつけたりこっちにつけたり。結局足首につけた。ラジオも音量を上げた。鹿はすぐ側にいる。道の両側は残雪が沢山。



一時晴れて来て山裾が見え始めたが、又霧がかかる。
道はほぼ一定の斜度。何とか上る。峠に近くなった頃急に霧が晴れて来た。最後のカーブをまがった時、素晴らしい残雪の羅臼岳が見えた。峠に着くと、何とも言えない景色。羅臼岳を始め他の山々も山肌の黒と残雪の白のコントラストが何とも言えない。30何日もかけてここまで来たが、そんな苦労が一瞬で吹っ飛ぶようだ。



しばし景色に見とれた。下りは快適。景色もまた素晴らしい。羅臼側と違い、両側の木々は新緑。抜けるような青い空と目に眩しい新緑、間には雪を残した山々。止まっては振り返り、止まっては振り返りで、降りてしまうのがもったい無い。
ネイチュアーセンターで鹿ハンバーグを食べ、荷物を置かせてもらって知床五湖へ行って見た。
時間の都合で2湖しか回れなかったが、ここから見る羅臼岳も素晴らしい。



もう5時。今日の宿はまだ未定。ガイドブックの宿や、キャンプ場に電話したが未だやってない。町の方に降りて、おばあさんと男の人が居たので、どこか泊まれる所はと訊いて見た。おばあちゃんは空いてる部屋があるからと言ったが、男の人はそれを遮り、そこにテント張っても良いよと言う。結局その家の目の前の海岸でキャンプする事にした。水は勝手に使って良いと言う。有難い。おばあちゃんは一生懸命話しかけて来る。14で高知からここに来てもう60何年。やっぱり内地が良いねなどと。目の前にある国民宿舎の風呂に入り、おばあちゃんに教えてもらった店で海鮮塩ラーメンを食べた。今まで食べたラーメンの中で一番かもしれない。

本日の走行 63km
支出 2990円
(ラーメン屋で生ビールと行者にんにくも頂いたので少々余分に
かかった)

PS 夕日がとても綺麗だった。

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