2010年10月14日木曜日

10/10 氷川町

出水市 温泉宿泊センター。
天気は良いはずなので早く出ようと思っていたが、結局8時になった。雲はあるが良い天気。風も少し。相変わらず平な道は少なく、上ったり下ったり。12km程で水俣市。水俣病関連の施設があれば見たいと思っていたが、道の駅水俣の近くに資料館があったので行ってみる。道の駅周辺は広大な公園。ちょうど市民運動会の開会式が行われている。水俣病資料館はずっと奥の少し高い所にある。15分程のビデオを見てから展示コーナーを回った。断片的な知識はあるが、現地でこうして沢山の資料を目の前にすると、改めて被害に遭った方達の苦しみや悲しみ。早期に食い止められなかった事への憤りを感じる。

これは胎児性水俣病で生まれた娘の成人式で晴れ着姿の娘を抱く父親。娘は2年後に亡くなった。


他に生々しい写真は沢山あったが、これは楽しそうに笑っているだけによけい悲しさを誘う。
先ほど異常な程に広大なと思った公園は、八代湾や不知火湾の水銀に汚染された海底のへドロを集めて埋め立てたところなのだ。水俣病も足尾銅山の鉱毒事件と同じ経過だなと思う。当初は伝染病と思われ、家族も迫害を受けた。原因が分かってからも長い間操業は止まらず、被害を拡大させた。止められなかった行政の責任は大きい。まだ訴訟は完結してないらしいが、もう二度と同じような事は起こして欲しくないと思う。

オジンではなくお爺ちゃんチャリダーに出会った。80歳。




71歳の時からある事を考えながら東京と鹿児島をもう46回も往復していると言う。んんっ、そんなに何回も往復できるか?
少し話し始めたら、このおじいさん、なんと永久機関の研究をしていると真面目に言う。更に全ての物に磁気が作用していて、生命が誕生したのも、はたまた宇宙の誕生も磁気の働きだと言う。興味があるから聞いている内に、どんどん話に熱を帯びてくる。近くを通った人が何か揉め事かと聞いてくる程。なかなか切り上げのチャンスがなく30分以上も話を聞くハメに。それにしても元気な爺ちゃん。これで鹿児島に着いたらもう自転車旅は終わりらしい。ダイワハウスの命名はお爺ちゃんとその仲間だそうだ。プレハブ住宅はこのお爺ちゃんが考えたのだとも言った。沢山貰ったかと訊くと、全然だそうだ。近い内に永久機関発明のニュースが出るかもしれない。

今夜は道の駅竜北

走行距離 80km
支出 1310円






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